身体の消耗を、スマホのバッテリーのように把握できるウィジェットで、自律神経にかかるストレスを、心拍の変化(HRV)で把握するもの。
自律神経の疲労は、主観的な疲労感にもっとも近いと考えられています。
ちょっとしたアドバイスもされ、運動や仕事がどれだけ消耗させているのか、睡眠でどれだけ回復したのか、とてもわかり易くなりました。
1日じゅう、時計を装着していることで、現在の身体のエネルギー残量(ストレス抵抗力)を 0~100%で表示。
以下の3ヶ所で確認でき、履歴の画面では、ストレスの大きさを重ねることもできます。
どうやって確認するのか
ForeAthlete945 で説明していますが、他の機種でも同じです。
時計の本体で確認する
設定>ウィジェット>ウィジェット追加>Body Battery から追加できます。
アプリで見る
マイデイ から確認でき、詳細>健康情報の統計>Body Battery からも確認できます。
Webで見る
Garmin Connect > 健康情報の統計>Body Battery で確認できます。
実際の使用例
1週間ほど、使ってみました。
トレーニング中心の使用例ですが、仕事や飲酒の影響も表れています。
インターバル走・テンポ走
いわゆる「高強度」に分類されるトレーニングを早朝に行った日。
100%回復していても、高強度のワークを行った日は、仕事のストレスも強く感じられることが分かります。
ここに睡眠不足が加われば、翌日には回復しないかも。
トレイルランニング
高強度の翌日に、4時間ほどの低中強度トレイルランニングを行った場合。
いわゆる練習間隔を詰めるために行われる back to back(B2B)のパターン。
前日の高強度の影響で、寝てる間に100%まで届くことがなく、昼寝も加えたのですが、回復に苦労している。
高強度やハイボリュームを続けるのが難しいのが分かるでしょうか。
リカバリージョグ
そのB2Bの翌日はリカバリージョグ。 分かりやすく、昨日の分とつなげてあります。
さらに翌日には、寝ても100%には程遠い回復。
午前の仕事中には疲労が残っていたものの、午後からは体感的にも回復しているのが感じられ、表示に一致しています。
その日は、就寝後の早い段階で、朝ぐらいまで回復しているのが分かります。
ちなみに、1日の途中でも Body Battery の経過を見ることができ、
このように、軽い運動を追加してはどうか等、その時点で選択可能なアドバイスが表示されます。
飲酒の影響は・・・
ところで、週末にはわりと追い込めた気がしたので、調子にのってビールを3杯のんでしまいました。
さいわい、翌日は完全レストの日だったのですが、Body Battery は 70%台までしか改善せず。
仕事中もずっとダルさが続き、午後になってようやくマシになってきたのは、グラフと体感が一致してます。
次の練習サイクルへの影響を考えると、飲酒は控えたほうが良さそうですね。
1週間のグラフも見られる
期間を指定して、1週間を振り返ることもできます。
高強度やハイボリュームが連続したり、飲酒した翌日には、疲労は完全に抜けないことが、ここでも分かります。
ちなみにこの例は、藤岡コーチによる練習計画の、とある1週間のものです。
HRVストレスについて
ちなみに、自律神経と疲労の関係について詳しく知りたい方への入門書は、次の本をおすすめしておきます。
Body Batteryを測定できる機種
Body Battery を測定できるのは、以下の3機種があります。
とりあえず測ってみたい方に・VivoSmart 4
あまり激しい運動はしないけど、ストレスや睡眠時間の測定、消費カロリーなどのライフログを取りたい方におすすめ。
もちろん、ワークアウトの記録も可能です。
ランニング初心者におすすめ! ForeAthlete 45
これからウォーキングやランニングを始めるぞ、という人におすすめ。
値段もリーズナブルなのに、上位機種のランニング機能をほとんど使うことができ、精度もバッチリ。
もちろん、ボディバッテリー以外の機能も使えます。
マラソンやウルトラをする方におすすめ・ForeAthlete 245/MUSIC
ジョギングやマラソンをしている方には、もう少し画面が広くて操作しやすい、245をおすすめします。
iPod のように、音楽を入れて再生できる MUSIC付きもあります(Bluetoothイヤホンが必要)。
ウルトラやトレイルランをする方におすすめ・ForeAthlete 945
マラソンを超える長時間のランニングをする方には、945をおすすめします。
245MUSICの機能に加え、標高の精度を高める気圧計や山岳地図もインストールされている長時間モデル。
購入レビューはこちら。
まとめ
これまでも、自律神経の疲労を測れるアプリや時計はありましたが、理解するのに難しい部分もありました。
Garmin の Body Battery は、1日中、ただ装着しているだけで測定される特長があり、直感的にわかりやすい表示とアドバイスはだれでも親しんで使えるものです。
トレーニングをする人にとっては、練習の間隔が適正に保たれているか。想定外の疲労が溜まっていないか。をチェックするのに役立ちます。
そうでない方にも、仕事のストレス、出張のストレス。リラックスや気分転換の方法を探すのに役立つでしょう。
ストレスの感じ方は、人それぞれ。
さまざまなストレスやリラックス法を、数字で測ってみるのは、面白いと思いませんか?
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