メチロンのトレラン日記

データオタクの損か得かで考える雑な薬剤師がトレランするブログ

OMM JAPAN 2017 Nobeyama Kogen 完走レポート

OMM JAPAN 野辺山高原、今年も完走できました。

今回は、Straight Bに出場、想定標高は1,100m〜2,000mのエリア。

前日から風邪をひきはじめのタイミング。コンディションが悪くても、完走できたのを喜びたいところです。

1日目

天気:雨のち晴れ スタート時の気温:8℃

キャプリーン4でスタートするには暑く、薄手のアンダー + 防風シェルでのスタート。


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S→1→2

1,2 は道沿いで、ウォームアップ区間のはずが、スタートからいきなり方向を間違え、5分のロス。

また、3万の地図の距離感がつかみにくい。

1までは林道を詰め、幕岩遊歩道で、南八ヶ岳林道へ。

2までは、ロード、または川を渡るパターンがあったが、ロードで下からアプローチで難なし。

谷が深いのと、上からのアタックが難しそうだったため。

南八ヶ岳林道は、野辺山ウルトラマラソンの前半でも通る道。地図で見るより長く感じた。

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2→3→4

本沢温泉の登山口まで、南八ヶ岳林道。そこから下山ルートへ。

3は、広い尾根に現れる、はっきりしない浅い谷。

はっきりしないので、尾根を下りたい。

しかし、広い尾根は進路が難しいので、林道で稲子小屋まで下り、1,450m付近の小ピーク手前から渡渉し、等高線の上をあるく形で尾根へ乗る。

すこし下って、尾根が広がり、はっきりしないあたりで3、難なし。

4は、はっきりしない広い尾根の続き。

コンパスと、進路左手(北側)の急斜面を意識した下り。

ごく浅い小ピークで中央の尾根に乗り換え、急斜面がふたたび接近してきたあたりで4、難なし。

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4→5

ロード、または最短で尾根を横切るパターンがあったが、藪こぎグレードが不明だったため、安全策でロード。

川沿いの道を間違え、5分ほどのロス。

少ピークに直登する谷を詰めて、5。

5→6→7

等高線をまわり、6。

6から7で、大きなロス。

柵に切れ目(赤矢印)があるのを見落とし、上の林道に出るという愚策を選択。

シンプルに谷を下り、ゲートをくぐって国道に出ていれば、20分以上の短縮になったのではないか。

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カシミールで確認すると、一目瞭然でした。

急降下して長いフラット区間のある林道よりも、ゆっくりと高度を下げてる谷沿いの方が、短距離で、ダメージも少なかったのではないか。

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地図にこまかく地形が書き込んであるエリアは、通る可能性がある、と疑ったほうが良さそうです。

7→8→9→G

ロードを通ってゴールまで。

時間:7時間9分4秒
順位:20位/74チーム(スタート時)
距離:39.8km
高度:+1,504m
(Epson MZ-500)

1日目の核心は、3→4→5→6→7 のルートチョイスでした。

明るいうちにゴールできたのはよい。

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幕営

ウェザーニューズで、一時はマイナス9℃の予想が出ていた。

ミニマリズム250+エスケープライト+XThermの寝具に、ロータースモック+キャプリーン4+アンダーのレイヤリング。

最低気温は、観測点でマイナス3℃を記録。OMM公式で、幕営地はマイナス10℃まで冷え込んだとのこと。

体感的にはマイナス3〜4℃で済み、装備としては暑く、かえって汗冷えすることになった。

気温は、場所によっても大きな差が出るため、できるだけ冷え込まない場所にテントを張るのもポイント。

2日目

晴れ。 f:id:live-simply:20171122202747j:plain:w480

風邪で調子が悪いので、できるだけアップダウンを避ける戦略。

S→1→2

昨日の逆順。

1は谷、前日に選ばなかった南側のロードから谷を詰めて1。

ダウンアップする林道には戻らず、等高線を歩いてゲート。

ロードのヘアピン部から、谷が浅かったので対岸へ。

等高線を辿って尾根を巻き、直登する谷から2。

ここは難なし。

2→3→4

谷に挟まれた尾根。

地図をよく見ると、2が乗っている尾根は、4に続く尾根。そのまま進むと4へ行く林道。

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4に続く尾根の林道で3へ出戻るか、3が乗っている尾根に乗り換えて直登するかで悩み、3の尾根の直登を選ぶ。

3の尾根には踏み跡があり、難なし。

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間の谷は広く、林道経由から直撃は厳しく、上から3を探す必要がありそうに見える。 1,450m付近での尾根の乗り換えは、結果としては良かったのではないか。

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4に行く時、林道に出ることを選び、少しのロス。

4→5

きのう通った、南八ヶ岳林道を戻るか、別荘地沿いの尾根を直登するかで悩む。

疲れてるのと、大差はないだろう、ということで林道。走れる人なら林道の方が早い。

小さな広場に続く道の終端で、5。

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5→6→7

昨日通ったコースを戻るルート。

幕岩の登山道を下り、6付近の橋から直進で6。難なし。

林道に戻り、林道を辿って7付近の曲がりから直進で7。距離を意識して7。難なし。

沢に降り、はしごを渡ってロード。

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7→8→G

牧場の中を通るロード。下って、ゴール。

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時間:5時間9分44秒
順位:15位/72チーム(スタート時)
距離:24.8km
高度:+940m
(Epson MZ-500)

2日目の核心は、1→2→3→4→5 のルートチョイスでした。

感想

総合時間:12時間18分45秒
順位:16位/49チーム(完走)
距離:64.6km
高度:+2,444m
(Epson MZ-500)

リザルトはこちら。


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風邪が治らず、ゴール後はそのまま帰宅。

清里の「ロック」に寄ったが、大行列で諦め。


登りは歩き、下りはジョグというペース。 1日目の6→7間が30分のロスとしても、現状のペア実力からは、ほぼ上出来の結果。

風邪もあり、激しい登高は避けたく、等高線を歩く作戦にしたのが幸いだった。


装備については、マイナス9℃を意識した装備のままとした。

防寒具として、キャプリーン4(フリース)とロータースモック(化繊インサレーション)を持ったが、結果としてはどちらかで十分だった。

あるいは、250gのシュラフを、180gに減量してもよかった。

ジェルは1日あたり3個しか使わず、12個は過剰装備だった。

また、食事はカップラーメン2つで十分だった。

1泊2日、比較的ゆるい強度なら、そんなに多くの食料は必要がなく、重量が負担となることを改めて確認できた。


前回までと比べ、CP探しは簡単に感じたが、3万分の1地形図になったこと、磁北線が記載されていない。

磁北線については、普段から2.5万の地形図を使ってるので、偏角分をずらすのには慣れていたため、ストレスにはならず。

読図が少し簡単になった分、ルートチョイスの適切さと、つらい林道を走りきる走力が求められた。

このペースだと、ストレートAに出場しても、完走は難しかったのではないか。

装備の軽量化、食料の切り詰め、過酷な環境への適応を図る必要がある。


OMMはストレートにこだわりたいけど、来年どうするかはまだ決めていない。




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