メチロンのトレラン日記

データオタクの損か得かで考える雑な薬剤師がトレランするブログ

信越五岳 2016 完走レポート

台風の接近にともなう前線の活性化により、信越五岳が始まっていらい最悪の天候だったとか。
そのため瑪瑙山を迂回した信越四岳の101kmで開催された。
個人的にトラブルが重なった時期で、そこに悪天候も加わり、 滅多にない最悪コンディションでどこまでできるか、実にエキサイティング。

結果

f:id:live-simply:20160920130911p:plain:right:w320 14時間10分 総合57位
悪天候、そして瑪瑙山を+2時間とみれば、予定した15時間半のほぼ想定どおりの結果。
前半は身体が動かず、50km過ぎてから調子が上がるパターンだった。
悪天候とはいえ、走者としては昨年のOMM嬬恋の方がタフに感じた。

悪材料が重積して、レジリエンスが試されるよい機会となった。 成績は平均に回帰するから、逆境がスタックする状況での走力チェックは美味しい経験値。

瑪瑙山には未練があるので、またいつかチャレンジしたい。

セクションレポート

スタート~2A

予定)2時間45分 結果)3時間2分

斑尾50Kのセクション。
スタート直前に Ambit不具合に気づく。時刻表示とGPS記録が残せただけラッキーだった。
斑尾山では お約束の蜂。蜂は嫌いじゃないので渋滞を一気にパス。
1Aあたりで雨が強くなる。暖かいがレインウエア着用。
斜面はスリッピーだがスイッチバックなので登り・下りともにさほど苦労せず。要はスキーなのだが、ランシューの人は苦戦していた。
2Aではトイレで10分消費。

2A~4A

予定)3時間30分 結果)3時間50分

袴岳から妙高市街に下り、黒姫スノーパークへと走れるはずの林道セクション。
袴岳~3Aは予定ペースまで上げられず。蒸し暑くレインウエアは途中で外す。3A付近からは雨は小康状態に。
3Aで5分消費。

しかし3Aからの関川沿いでは 濡れたための脚つりを繰り返しキロ7が限度。ここは走りたかっただけに痛いロス。
11時半あたりから再び雨が強まる。このあと晴れるかと思うぐらいから、一転して冷たい雨に。

4A~5A

予定)2時間30分 結果)2時間10分

Rockin' Bear 黒姫セクション。
4Aで、瑪瑙山迂回決定のアナウンス。残念ではあるが打ち切りにしなかった運営すごい。 ここからは厳しい登りがあり、体温を維持できる天候ではないため、炭水化物を摂る方針に変更。エイドのパワーバーを頼る。
5分消費。

西野発電所の吊り橋と、つづく急登は登り甲斐がある。

5A笹ヶ峰ドロップバッグ。
低気圧通過後の冷え込みを想定した内容。Tシャツから、ドロップバッグに入れておいた All Weather ZIP-Neck Hoody(Patagonia)に着替え、体温維持用のジェルとヘッドライトを積載して出発。ヘッドライトは おんたけマイルの反省から Tikka RXP。
レインウェアはここから最後まで着たままとなった。15分の消費。

5A~6A

予定)2時間 結果)2時間30分

笹ヶ峰にソフトフラスクを1つ忘れたことに気づく。レインウェアを着るときに置いたのがまずかった。
しかし涼しいため500mlあれば十分と判断、予備の空フラスクも持っていたため、エイドには戻らず続行。

エイドで停滞したため、冷えによりふたたび脚が吊り出す。パフォーマンスダウンを承知で、芍薬甘草湯を投下。

黒姫の登山道は沢と化しており、渡渉点は股下までの箇所もあり。
水かさが増し、冷え込みが強くなる中、誘導を続けてくれるボランティアには感謝しかない。

このあたりから水たまりの走り方がわかってきて、楽しい。

6A~8A

予定)1時間45分 結果)1時間31分

走れるロードと、戸隠神社。この区間はコース見直しで若干みじかくなったとのこと。

雨で霧がかった戸隠神社は実によい。奥社からの木道はすこし滑りやすかったがさほど苦にならず。水たまりも慣れるとトレイル外よりも速い。

7Aでヘッドライト点灯。ガスで乱反射するため視界が狭く、つまづきやすかった。

8A~ゴール

予定)3時間 結果)1時間7分

本来の瑪瑙山に登るコースはなくなり、林道でのショートカットで 7kmを短縮。
とはいえ、霧の乱反射とぬかるみでスピード上がらず。キロ7弱ぐらいのペース。

昨年ボランティアした最終誘導地点まで来た時は、さすがにもう終わりだな、という感じがした。
ここのコース誘導係はタフで、トップからラスト選手まで15時間以上の業務となる。冷たい雨が降るなか、本当に感謝しかない。

ゴール後も関門繰り上げによるバス混雑が予想できたので余韻はなく、早々に荷物を受け取り、後泊の赤倉温泉へと向かった。

反省点

  1. 装備のチェックを怠ったこと
  2. 身体が動き出すのが遅い
  3. 最後まで脚が残っていた

1は、AmbitのExercise Menuから Run系項目が消えていた。時計本体の不具合というよりも、設定の同期に失敗した様子。
新機種(今回はSpartan Ultra)の発売後とか、母艦のOSアップデートがあった後は、めんどうでも動作確認を怠らないようにしたい。

2と3について。いつも50kmぐらいまでは本当に身体が重く、今回もゴール後まだ4時間ほど続けられる脚が残っていた。
信越で好タイムを出すには、後半でペーサーが付けられる以上、明るいうちにできるだけ距離を伸ばすことが鍵になる。
序盤から好ペースに入れるようにすることは、ロード走力を上げることとともに、今後の課題となる。

最後に

まるで大会そのものが生き物であるかのように、めまぐるしく変わる天候に対応していく姿は見事としか言いようがない。
好評価なのも分かる気がする。

いきなり信越五岳を走ってしまったが、斑尾、黒姫、戸隠のトレイルレースを楽しんだあとの方が、本当の面白さが分かるような気がする。

準備と練習はこのようにしました。

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