メチロンのトレラン日記

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Suunto Spartan Ultra 購入レポートと使用感【2017年12月更新版】

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発売されて以降、国内での購入レポートをあまり見かけないので、人柱になってみた。
度重なるアップデートにより、安定性が向上し、機能も充実してきた。 また、バッテリーの保ちもかなり改善されている。

2017年6月のアップデート要点

Don't Disturb(おやすみ)モードの追加

時刻表示画面から簡単にDNDに入れるようになりました。マナーモードの感覚です。

画面の表示が消え、Bluetoothからの通知サウンドやバイブも一時的にOFFされます。
いずれかのボタンを押すと、時刻が数秒間、表示されます。 映画館や就寝中など、通知が困るときに便利です。

今までは、スマホ側でBluetoothをOFFにしていましたが、これで楽になりました。

トレーニングデータの同期

過去30日分のデータがMovescountと同期されるようになりました。

複数台を使い分けしている場合でも、データが共有できるようになったのはありがたいことです。

その他

  • トレーニング計画の同期と表示
  • トライアスロンモードがカスタマイズできるように
  • ファインドバック(スタート地点に戻る)ナビゲーションが可能に

2017年3月のアップデート要点

スポーツモード画面のカスタマイズ

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Movescount側でスポーツモードのカスタマイズが可能に。

かなり操作が改善されました。

ナビゲーションにルートプロファイル機能が追加

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ルートを入れておき、ナビゲーションを開始すると、高度プロファイルが表示できるようになりました。

また、ナビゲーションの応答速度がかなり改善されています。

省電力メニューの追加

movescountのスポーツモードの編集で設定可能。

また、スポーツ中にオプションメニューからも変更可能となる。

白黒化が可能に

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バッテリー消費が多少軽減されるようになった。

エクササイズ中の表示をOFFに

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さらに、10秒後に表示OFFを選ぶことにより、かなりバッテリ消費が軽減されるように。

いずれかのボタンを押すと、再表示される。

バッテリ消費は

アンビット3とバッテリ消費の比較をしてみました。

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PODのキャリブレーション機能が追加

FootPod、PowerPodのキャリブレーションに対応。

FootPodはGPSオートキャリブレーションに対応した。

以前は、FootPodに大きな誤差があったため、要望を出していて対応していただいたケース。

インターバルトレーニングのサポート

安定性の向上

全体的に速度が向上し、画面の遷移のもたつきを感じなくなった。

また、突然動作が重くなったり、フリーズすることがなくなった。

Suunto Spartan Ultra のレビュー

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今回購入したのは、Spartan Ultra チタンモデル。

Ultraでは最軽量のモデルである。

外観は「Apple Watch を意識した Ambit 」という第一印象。

2017年4月現在、一部の機能を除き、ほぼ Ambit 3 と同等レベルまでアップデートされた。

Ambit 3 との比較を通して、その特徴を紹介したい。

Ambit Sereies との 比較

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左:Ambit 3 Peak sapphire  右: Spartan Ultra

外観

カラーによってはスーツにも合わせやすく、日常的に使用できそうである。ライフロガーとしては普段から身につけられることがなによりも重要なので、この点は高く評価できる。
外周はスリムになり、液晶はカラー化と大型化、高精細化している。
Ambit series では下部に突き出していたアンテナ部は小型化され、おそらくSUUNTOロゴの下あたりに内蔵されているとみえる。
画面(フェイス)は、Apple Watch のように 何種類か選べる。
操作時はバックライト点灯し、1分後に消灯され、さらに時間が経つとフェイス更新間隔が延び(秒針が表示されなくなり)、静止した状態で放置すると画面表示が消える(この点はAmbit 3 でも同じ)。

軽量化

 

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チタンモデルは73gとなり、ambit 3 peak に比べて、20gほどの軽量化。 装着したとき、まるでプラスチックで出来ているかのような軽さ。 もともと、Ambit 3 が スマートウォッチの中ではかなり重い部類であることを考えると、大きな進化と感じられる。

画面と操作系の変化

液晶のカラー化、高精細化

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1画面あたりの表示数が大幅に増えた。

最大で7フィールドを表示することができるようになった。

バックライト非点灯でも、通常の明るさであれば視認には問題がないのはよい。

タッチパネル化

 メニューの遷移が、スワイプ、タッチで行える。反面、指紋が目立つのは難点。
 画面はサファイアクリスタルであるため、さほど神経質にならなくてよい。  

5ボタン から 3ボタンへ

  • 左サイドの2ボタンが廃止。
     左上のLAPボタンはロックボタン(右下)に統合。
     左下の3段目チェンジボタンは廃止。
     画質の向上と、タッチパネル化により不要になったと考えられる。  

  • 右3ボタンはAmbitを踏襲  スポーツモードでのボタン操作がAmbitから変更された。  右上ボタン:短押しでポーズメニュー、そこから終了または再開を選ぶ。長押しはマルチスポーツチェンジ(Ambitでは終了)。
     右下ボタン:短押しで手動LAP。長押しで操作系ロック(Ambitと同じ)。

充電コネクタの変更

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GPS性能はかなり高い

肝心のGPS性能。チップは SiRV Star 5 とのことで、ambit 3 peak と同じ。表記上は GLONASS対応となっている。
さっそくテストしてみた。

上空のひらけた、池の外周にて 10kmをビルドアップ走。
🏃から時計回りにスタートしたのち、途中でターンし反時計回りに走り、🏁 が終了地点。

左腕:Spartan Ultra(赤線)、右腕:Ambit 3 Peak(緑線)
ともに、GPS設定は Best で、SGEEは 同時に更新済み。

ゴール地点での表示距離はどちらも10.00kmで、停止後の表示のズレ(腕振りやストップ操作のラグ)も 20m以内の差にとどまった。
Google Map をみてお気づきだろうか。 反時計回りのとき、池側(内側)に赤線がきている。
つまり、右腕と左腕が区別可能という精度の高さがあるということに、かなり驚いている。

なお、Ambit 3 では ペースの分解能は 6'05/km のように 5秒きざみだったものが、Spartan Ultra では 1秒刻みに変更されている。

その他

  • PCアプリ  moveslink から Suunto Link へ

  • Pods類  Bluetooth 機器は Ambit 3 同様に 使用可能。Stryd にも対応。

  • スマホからの通知を表示
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Ambitより多くの情報量。各言語対応。スワイプでスクロール可能に。

  • バイブレータ通知
    音と独立して設定可能。ただ弱いので気づかないことも。

良いところ

  • 高級感
  • 見やすいカラー液晶
  • 高精細化により、1画面で表示できる項目が7フィールドに拡大
  • ambit 3 peak 並のGPS性能を維持
  • トライアスロン等のマルチスポーツ時のモード切替が容易に

悪いところ

  • 値段の高さ
  • ソフトストラップにホコリが着きやすい
  • 高度計のみで気圧表示やStorm Alarmが使えない(2017年4月現在)
  • リカバリーテストが使えない(2017年4月現在)

2017年12月の状況

Ultra は ほぼ完成されたレベル

まだ実装されていない機能は残っているものの、前世代のAmbit 3 を選ぶ理由は無くなってきました。

手首心拍 Sports BAROにも妙味

電池容量は半減しますが、日常使用からフルマラソンぐらいまでなら、まったく気にせずに使えます。 もちろんスマートウォッチとしての基本機能は、Ultraと変わらず、手首で心拍計測できるのが魅力です。

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小さなアンビットみたい Spartan Trainer

また、Spartan Sports WHR の機能をそのままに、コンパクトに仕上がったトレーナーも価格に妙味があります。

シルバーモデルは、まるでアンビット3そっくりです。

充電ケーブルも、アンビットシリーズのものが使えるんですよ。

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AMBIT3 情報

いよいよ、国内の在庫が希少になってきました。

やはりウルトラトレイルともなると、Ambit 3 Peak は 絶大な信頼性を感じます。

お悩みの方は早いほうがよいかと思います。

Ambit 3 不具合が出た時の復旧方法

Ambit 3 の 内蔵メモリであるシリコンディスクは消耗品なので、使用頻度が高ければ劣化します。

兆候として、GPSログが飛んだり、ペア済のはずのPODを健忘したり、突然に Excercise Menu が壊れてたりする異常な動作が現れます。

この場合、強制ファームアップデートを試してください。

PCの Moveslink から 強制的にファームアップデートを選ぶことで、内蔵ディスクがフォーマットされ、再インストールされます。

質問があれば分かる範囲でお応えします。




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