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UTMB2017 レース日記 9月2日 バルム峠〜クールマイユール

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UTMBレース・その2。
レ・シャピューからクールマイユールまでは、2,500mの峠を2つ超えなければなりません。
この2つめの峠を過ぎたあたりで、多くのランナーは日の出を迎えます。

その後、10kmで1,200mを下り、ようやく中間地点のクールマイユールとなります。
寒かった夜から一転、残暑の暑さがこたえる時間帯です。

バルム峠(La Balme)〜レ・シャピュー(Le Chapeuix)

バルム峠

きつい登りがつづく。
まだランナーはバラけず、集団が大きめのゾーン。
この先の峠は渋滞するだろうから、先を急ぎたい。

白髪のフランス人ランナーに抜かれる。急な登りにも関わらず。
しかも夜、標高2000mで雪がふり、風で冷やされる中を、半袖・短パンで。

女性にも抜かれた。そこそこのペースで登っているつもりなのに。

年齢や性別ではない、もっと基本的なつくりの違いなのか。

(こいつらと戦争したって勝ち目はないなぁ)

なんてことを考えながら、登り続ける。

ボンノム峠(Col du Bonhomme)

ボンノム峠は、バルム峠から更に登る。

動いていれば全く気にならないが、ちらつく雪と風で、止まると寒い。

もうすこしでピークなのに、シングルトラックの渋滞。
思うように進まない。

トレイルも土の部分が増えて、ところどころスリッピーになっている。

高度計で確認するのだけど、そろそろボンノム峠であっていいはず。

立ち止まる人がいるたびに、列がとまることを繰り返し。

シングルトラックで思うように進まず、身体が冷えていく。


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ボンノム峠から、crouix du bonhomme が高低図以上に長い。 もうすこしで、防寒着を着ようかという頃、誘導員がハンディ端末でチェック。
もしかして、ここがピークか? と通り過ぎると、だんだんと下りが多くなってくる。 バルム峠から1時間45分、キロ20分ペース。予定より30分遅れ。


Crouix du bonhomme

峠を超えた反対斜面は、暖かく、斜面はどろどろのスリップゾーンになっていた。
こういうところは、フランスも日本も大して変わらないんだなあ、と思う。

前のランナーが減速するたびに、じぶんもブレーキをかけざるを得ない。
登りでは気にならなかった膝の痛みが、だんだんと強くなってくる。
痛みはともかく、以前よりも、曲げられる角度が浅くなってきたのが気になる。

抜けるところでは抜きながら、1,000m差の同じような傾斜を、忍耐力。

ボンノム峠から約1時間、キロ10分で レ・シャピューに到着。予定から40分の遅れ。

レ・シャピュー(Le Chapieux)

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補給を済ませ、テントを抜けると、ベンチがあったので座る。

タイツをめくって、膝の状態をチェック。
出血やアザにはなっていない。しかし、腫れていて、押すと痛い。
座ったままでの曲げ伸ばしに痛みはないが、立ってしゃがむときだけ痛みがでて、それ以上曲がらない。
どうやら腫れている部分が邪魔をして、それ以上曲げにくいようだ。
とりあえず、ここからセーニュ峠までは登りだから、影響は少ないはず。

そろそろ出発しようと思ったとき、ベンチの隣に大柄の日本人が座った。
会ったこともなかったけれど、雰囲気で直感的に、ツイッターのフォロワさんと確信。
声をかけると、ギョッとした様子。驚かしてごめんなさい。笑

エイドでは10分の消費。予定から50分の遅れに広がる。

セーニュ峠(Col de la Seigne)

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ボンノム峠より少しはマシな上り坂が、10km続く。
おしゃべりしながらの2時間はあっという間で、日本のレースのお話、UTMBの思い、練習方法や身体の使い方、いろいろ教えていただくことがありました。

しかし、8kmぐらいでついていけなくなり、先に行ってもらうことに。
上半身が強く、脚が長い人は、やっぱり登りが強いな。
まったく白人に負けてない。
うらやましい。

振り返ると、ライトの列がずっと続いていた。


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セーニュ峠を超える頃、だいぶ明るくなってきた。雪も収まっている。
しかし、気温は低く、昨夜の雪がまだ残っていた。

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レ・シャピューからセーニュ峠まで、10km、2時間半。キロ15分のペースはほぼ予定通り。50分遅れを維持。

ここで、フランスからイタリアへ入る。


石灰岩ピラミッドのコル(Col des Pyramides Calcaires)

ここからもう一つ、石灰岩の白い岩山を超えるポイントだが、天候悪化でショートカットとなった部分。


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そのまま、セーニュ峠に下る。


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セーニュ峠からコンバル湖までは、5kmの下り。

イタリア側の天気は回復していた。


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すでに明るくなっていて、傾斜も大したことはなく、走れるトレイルのはずが、膝がまがらず、せっかくの下りはほとんど歩くことに。

ペースはキロ9、40分遅れまで戻したものの、ピークがひとつ省かれた影響で、関門は30分の短縮。
実質的に、70分遅れまで悪化して、コンバル湖に到着。

コンバル湖

コンバルのエイドには、スイカがあった。
鏑木さんがスイカを食べているシーンを思い出し、スイカをいくつもいくつも食べた。
水分補給もできて、一石二鳥だと思う。

コンバルを出発し、振り返ると石灰岩のピラミッドが見えた。

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このまま、天気が保てばよいが。

Arete du Mont Favre

コンバルの湿地は膝で走れず。

Favre山の登りを進む。

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幸い、登りのペースはあまり落ちていない。

この辺り、イタリアも放牧しているようで、遠くからカウベルの音がコロコロと響いてくる。

Favre山に着いたのは、午前9時、予定より1時間遅れ維持の、キロ20分。

スタートからここまで、約1000人近くを抜いてきましたが、だんだん下りで抜かれるようになってきました。

ここからクールマイユールまでは走れる下りですが、膝が曲がらないので歩くしかなく、風景を楽しむことにしました。


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振り返ると、モンブランに刻まれた、ミアージュ氷河の流れたあとが。


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見た感じ、幅が7〜800mぐらいあって、圧倒されました。でかい。


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なんでも、全長が10kmあって、ヨーロッパでも最大級の氷河跡のひとつだそうです。



しかし、急にお腹がひどい下痢に。

たぶん、コンバルでスイカを欲張って、半玉ぐらい食べたからですね。欲張りすぎたのをかなり反省。

日が昇って、かなり暑くなり、レインウェアを脱いで、ベースレイヤーのみに変更。

次々とランナーが通り過ぎて行く。

ケクロウィトに到着したのは、9時50分、キロ12分で70分遅れに。

のちに確認したところ、この区間で40人に抜かれていました。

ケクロウィト(Col Checrouit)

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たぶん、いちばん気に入ったエイドがここかもしれません。

イタリアだけあって、パスタがほんとうに美味しい。


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塩オンリーで食べる人、チーズだけかける人、全部のせにする人、思い思いにパスタを注文していました。

おかわりしまくっていると、「もう無い」のジェスチャー。

クールマイユールはすぐそこなので、通過する人の方が多いんですが、クールマイユールは激混みなので、ここで食べたのは幸せでした。

クールマイユール(Courmayeur)

ケクロウィトからクールマイユールまでは4kmしかありませんが、前半でいちばんの急下りでした。

日本でもよく見る、つづら折りの登山道を、くねくねと何回も折り返していくのですが、スピードを上げられず、どんどん抜かされていく。

慎重に下るストレスに暑さが加わり、クールマイユールに着いたときには、すっかり疲れていました。

到着したのは、10時40分。下りなのにキロ12分、予定から90分遅れに広がっていました。



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