うわさどおりのエクストリームな大会でした。
前日には降雪があり、スタート直後は氷点下。トレイルは泥だらけになるし、スキー場のゲレンデ直登・直下降はとても脚にこたえました。
ですが、紅葉もきれいで、一筋縄ではいかない面白さが、この大会にはありました。
槍が降らない限り開催するとのことで、中止の心配はしてませんでした。
コースの特徴・プロフィール
54km で 累積2,850m と登下が多いのが特徴で、最高高度は2,200mに達し、平均でも高度1,500mの地で行われる、ウルトラスカイレースの一つです。
この日は、JSAの日本選手権でもありました。
スタートすると、いきなり横手山スキー場の直登で500mほどを登り、そのあとは山岳ゾーン。第1エイドとなる一ノ瀬まで、ほとんどがシングルトラック(一部は歩行区間あり)。
一ノ瀬からは、54kmの部は奥志賀方面に向かい、ふたたび一の瀬まで戻ってくるコース。このゾーンは道幅も広く、ロードを含めトレイルも走りやすく、タイムを短縮しやすいポイント。
ふたたび一ノ瀬まで戻ると、スキー場のゲレンデをいくつか通りながら、ゴールまで基調登り。なかでもサンシャインゲレンデの急登は名所となっています。
目標
今回は、途中で潰れないことを目標にしてみました。
- イーブンペースを守る
- 補給を怠らない
- ポールを使う
練習としては、標高プロフィールの似たところで急登の対策、時間で区切った補給を行うことを意識。
一方、高所順応については、あまり時間がとれないこともあり、今回は行わず。
走力としては、9時間ぐらいではないかと、大まかな予想。
大会前日は降雨、高いところでは積雪となったため、グリップのよいシューズに変えました。
どうだったか
結果は、10時間38分。予想よりも大きく遅くなりました(1時間以上)。
最後まで、ほぼイーブンペースで走り続けることはできましたが、ちょっと前半は抑え過ぎ。
最初の横手山を温存し過ぎました。
スタートエリアも凍っており、いかにもエクストリームな感じで、上のほうはしっかりと積雪。山頂付近からは雲海も見れて、とてもよい眺めでした。
コロナ対策のウェーブスタートでせっかく前半のスタートだったのに順位を大きく落としてしまい、その後のシングルトラックがつまり気味のゾーンに。
先行者に踏まれてドロドロになったトレイルは動きづらく、下りでのブレーキは脚の消耗となってしまいました。
一ノ瀬までくるとだいぶ暖かく、ここからは道幅も広く走りやすいゾーン。
奥志賀の折返しまでは、もうひとつの大きな山である焼額山を登ったあと、長い下りが待っています。
ロードも多く、前半での着地筋の消耗もあり、軽量グリップタイプのシューズはかなり脚の消耗が進み、ペースが思うほどあげられず。
折返しからのトレイルはそこそこ走れましたが、ちょっと脚にこたえました。
ふたたび一ノ瀬。このあたりはスキー場ゲレンデの厳しい登り・下りが待っていました。
脚がやられて、登りよりも下りがきつく感じられ、ポールを持っていてよかった、という状況。
サンシャインゲレンデを登ってしまえば、あとは大きな下りはなく、基調、登り。
予想した目標タイムには大きく及びませんでしたが、イーブンペース、補給をサボらない、ポールを使う、は継続でき、おおきく潰れることにはなりませんでした。
振り返り(反省)
もし、再挑戦するとしたら、どこを改善するか。
まず、タイムを縮めるには、「歩行区間を含む前半のシングルトラックに入る順位を上げること」、つまり最初の横手山は多少無理してでも順位を上げておく必要がありそう。
この区間はシングルトラックで抜きづらいだけでなく、足元がゆるいので、大勢が通過したあとの後半ランナーになるほど、トレイルが荒れて走りにくさが増します。
逆に、奥志賀への往復ゾーンはかなり走りやすいですが、長いロードの下りは脚をかなり削るため、ここを温存できるシューズの選択もポイントになりそう。
前半の山岳(ドロ)ゾーンさえ抜ければ、ペガサストレイルのようなクッション性の高いシューズの方がメリットが大きいと感じます。
スキー場ゲレンデの急登・急下降も多いため、自分の脚力ではポールは必須。今回はスタートからフィニッシュまでポールをしまうことはありませんでした。
まとめ
雪も降るし、寒いし、泥だらけになるしで、うわさどおりのエクストリームな大会で、転んで泥だらけになったときは”二度と来るか!”って思ったのですが、紅葉があまりにきれいで、また来年も来たいなあ、と感じ方が変わりました。笑
スカイ選手権の様子は、Youtubeでも見られるので、コースの様子を知りたい方にはおすすめです。
2020 JAPAN CHAMPS ULTRA/日本選手権ウルトラ部門(志賀高原エクストリームトレイル)
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