メチロンのトレラン日記

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Garmin ForeAthlete 645 MUSIC 購入レポート

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定番の比較レポート。GNSS(GPS)精度や光学式心拍系、バッテリー持続を上位機種となる935と比較しつつ、

新機能の音楽や、Garmin Pay の使用感、また、Garmin Pay を お得に作る方法についても紹介しています。


外観を比較する~645 MUSIC と FA935

935よりも、1回り小型のケースですが、画面サイズは一緒、と重量はほぼ同じ
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金属ベゼル&金属ボタンはナイスデザインです
厚みも、ほぼ同じです f:id:live-simply:20180531132151j:plain:w480

ひとまわり小型のケースということもあり、腕が細めの人や、女性にフィットしやすいデザインです。


裏面の比較~充電はクリップ式

光学式心拍計(OHR/WHR)は、935と同じく、緑の3灯式。 f:id:live-simply:20180531132213j:plain:w480

充電コネクタには違いがあり、645は、235などで使われるクリップタイプ(くわえ式)

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このケーブルは最新型のようです。同じ見た目でも、Vivo move用のケーブルでは通信ができませんでした(逆は可能)。


スペックを比較する~基本機能

  • GPSによる運動ルートの記録

  • 24時間の連続測定ができる光学式ハートレート

  • トレーニング負荷

  • 24時間連続のHRVストレス追跡

  • 乳酸閾値推定(心拍ベルトが必要)


といった基本機能は、ほかのGPSウォッチと変わりません。

ですが、音楽再生・NFC決済をインストールする一方で、バイクやスイムへの対応を減らしています。

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935はエンデュランス競技向け、645/MUSIC はファンラン~マラソン向けと、異なる層をターゲットにしているのがわかります。


公式サイトはこちら

細かく見ていきましょう。


GNSS(GPS)や光学式心拍計の精度は?

Fenix 5 / Foreathlete 935 並のハイクォリティです。

フラットなロードでの比較

高低差の少ない河沿いのロードで、Garmin 935と比較。

設定はどちらもGPSモード(高精細)。935は心拍ベルトを使用、645は光学式心拍を用いました。

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腕の左右差を除けば、ほぼ完全に重なります。


また、光学式心拍計も、ほぼ心拍ベルトとおなじ推移を示しました。

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スタート直後、途中でポーズしたときの乱れはありますが、ほぼ同じ推移を示しました。

光学式は、着地衝撃による脈の変動が重積しやすいのですが、フラットなロードで使う限りは、トレーニング結果に影響を与えるような誤差はないと思います。


高山での比較

高度方向の特性を確認するため、御嶽山でテストしました。

Garmin FA935と、高精度な Epson MZ-500を対照機に選んでいます。

設定は、GPSモード(Ultratrakではない高精度の方)。

下図は、Google MAPにインポートしたもので、紫:645緑:935橙:MZ-500 となっています。


一部、尾根で遮られるところがありますが、衛星をロストすることはありませんでした。

腕の左右につけていた差はありますが、ほとんど違いはありません。


以上より、645/music の精度は、935と同等のクオリティがあると考えて良さそうです。


バッテリの持続は

カタログスペックで、

GPSモードで最大14時間、GPS +音楽で5時間

ウルトラマラソンや、トレイルにはちょっとキツイかなー、という印象


実測ではどうか

トレーニングOFFの日に、音楽15分を聞いて、心拍&HRVストレスを連続測定したところ、1日あたり−8%のバッテリー減でした。

GPS・光学式心拍ON・音楽なし で 1時間のジョギングで、8%減でした。

GPS・光学式心拍ON・音楽なし で 4時間半のトレランで、33%減でした。

GPS・光学式心拍ON・音楽ON・Rd-Pod接続 の 40分のジョギングで、10%減(1時間あたり15%減)


ほぼ、カタログスペック 通りで、週に1〜2回の充電で済みそうです。

ただ、Rd-Pod や 心拍ベルト などの外部センサー、ランニングパワー測定(iQアプリ)を動作させると減少は早くなります


ウォッチ間で数値を同期する Physio TrueUp

これまで、街では645、レースでは935、と使い分けるケースでは、運動時間の合計、VO2max測定、最低心拍数やストレスの値が、それぞれで記録されていたため、トレーニングステータスや合計カロリーの管理がすこし不便でした。

新機能である、Physio TrueUp は、所有のGARMINデバイス間で、これらの測定値が共有するのを目標としています。

サイクルコンピュータの Edgeシリーズにも対応するため、運動消費カロリーやトレーニングステータスも、ラン、バイク、スイムを反映したものとなり、すべてのデバイスで同じ数値が表示されるようになる予定です。

現在、Ver. 3.30(英語版)にてβ対応となっています。



特徴的な機能を見る

音楽

今までの機種も、時計からスマホの操作は可能でした。

今回は4GBのメモリを搭載し『Bluetoothオーディオプレイヤーを内蔵

500曲ちかくが入ると言われてます


PC版のGarmin Express を使うと、itunes のプレイリストなどを簡単に取り込むことができます。

ただし、著作権保護がかかっていると入れられません。


itunesから音楽を入れる

itunesから音楽を入れるのは簡単で、Garmin Express を開くと、プレイリストやアーティスト、曲単位で選択することができます。

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注意点は、DRM保護(著作権管理)された曲は、ロックを外してMP3やAACにされていること、

クラウドで購入した曲は、PCにダウンロードされている必要があります。


ストリーミングサービス

ストリーミングサービスは、Garmin指定に 限定されるのがネックです。

日本国内では、エイベックス系のAWA

詳細はこちら → 月額960円【AWA】

海外では、iHearRadio、Deezer が既に対応していて、プレイリスト再生が超クールらしいです


BlueTooth ヘッドホンのおすすめは?

ご存知のように、Bluetoothヘッドホンは、親機との避けられない相性があり、運が悪いことも珍しくありません。

海外での発売直後の情報ですが、公式からは、AfterShokz TREKZ AIRBose SoundSportJBL REFLECT MINISkullcandy Method Wireless のヘッドフォンを推奨していました。

このなかでも、AfterShokz の TREKZ AIRは、耳をふさがない骨伝導ヘッドホンとして有名なものですね。

support.garmin.com


安定した接続ができるか、手持ちのヘッドホンを確認してみました。


Bose QC30

有名な、ノイズキャンセリングを搭載したワイヤレスヘッドホン

同社の Sound Sports の代わりにテスト。


  • ペアリング:問題なくできる

  • 安定性:途切れることなく再生できる


さすがに音質がよいヘッドホンなので、FA645の圧縮が分かります。オーバースペックでした。


Apple AirPods

対応がうたわれてないものはどうでしょうか。

ユーザー数が多いと思われる、Apple AirPods を試してみました。


  • ペアリング:問題なくできる

  • 安定性:途切れることなく再生できる


すでに持ってる人は、問題なく使用できます。


SoundPeats Q30 plus

3つ目は、アマゾンで販売数トップを誇る、激安防水スポーツヘッドホン はどうでしょうか。

軽く、耳へのフィットが優れていて外れにくい

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  • ペアリング:問題なくできる

  • 接続状態:途切れることなく再生できる


バッテリーの保ちも 7時間と、FA645 MUSIC の再生時間を上回っていて、音質も、FA645で聞くなら十分のクオリティ。



とりあえず、激安スポーツヘッドホンでも、いまのところ問題なく動いていますし、ユーザー数の多い商品のほうが、トラブル対応も早いと思います。

安心を買うなら、公式が推奨している、AfterShokz TREKZ AIRBose SoundSportJBL REFLECT MINISkullcandy Method Wireless がおすすめです。


Garmin Pay(NFC決済)

スマホのタッチで支払うように、時計でタッチすると支払いができる機能です。

スマホのウォレットと同様にカードを登録する必要があり、第一号となる提携先は、『三菱UFJ-VISAデビットカード』に決まりました(公式アナウンスはこちら)。

(公式サイトからも申し込めますが、待ってください。この段落の最後に、お得に申し込める方法を紹介しています)


Garmin Pay を使ってみた!

デビットカードは、ATMで出金しなくても、銀行口座のお金が支払える仕組みです。

このカードの場合、VISAが使えるお店で、クレカのように使えます

クレカとのちがいは、15歳以上で三菱UFJの口座を持ってれば審査不要でだれでも作れるところ、口座の残高以上には使えないことです。


カードを作れば、設定は簡単。さっそく使ってきました。

電源(LIGHT)ボタン長押しで、ウォレット呼び出しをすれば、準備完了です。

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マクドナルドはGarmin Payが使える

マクドナルドの場合、スマホや電子マネーとおんなじで、レジ横のセンサーにタッチするだけで終了です。

というか、思ったよりも感度がよくて、タッチする前に反応してしまい、写真撮影に失敗してしまいました。


注文したあと、スマホで銀行口座をチェックしたら、すぐに引き落とされてました。

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コンビニは準備中~Visa Paywave

一方で、コンビニの対応はこれからのようです。デビットカード自体は使えるものの、タッチ式(非接触型)は反応しませんでした。

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まだしばらくは、お財布やスマホを持ちあるく必要がありそうです。


Garmin Pay の安全性

とはいえ、時計を無くしたときとか、お金は安全なの?と心配になりますが、安全対策もバッチリです。

まず、腕に装着した直後はパスコードが必要で、腕から外すとカードはロックされます(パスコードの再入力が必要)。

また、3回まちがえるとスマホから再設定が必要と、安全対策はかなり固めです。このあたり、公式ビデオで分かりやすく紹介されてます。

加えて、UFJ−VISAデビットのWebページで1日あたりの上限額を設定できますし、100万円を上限とした付帯保険もあります。

ATMから多額の現金を引き出し、持ち歩くよりは、よほど安心なのではないでしょうか。


UFJ VISA デビットをお得に申し込む方法

この UFJ VISA デビットカードは、5月31日現在、モッピーで 3,000円相当のポイントが貰える入会キャンペーンをやってます。

まず、このリンクで会員登録してください。

そのあと、広告検索で『UFJ VISA デビット』で検索すると見つかります。

条件を確認したら、POINT GET!ボタンから発行画面に移動できます。


このポイントは、モッピーから銀行振込で現金化できるので、オトクな方法で発行してください(広告キャンペーンなので突然おわることもあります)。


知りたい点・気になる点 Q&A

複数のヘッドホンは接続できる?

できます。複数のヘッドホンとペアリング可能で、音楽メニューの中から選択することができます(同時再生はできません)。

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カーナビは接続できるか?

機種によると思います。ペアリング時にパスフレーズを要求するタイプでは、接続できませんでした。 (645ではパスフレーズ入力画面が表示されない)


気圧計(高度計)は内蔵されているか?

ログの記録を確認したところ、ForeAthlete 935と同じ変化をしましたので、同等と思われます。

カタログ上でも内蔵してることになってますが、面白いことに、気圧関係のウィジェットがインストールされておらず、過去の気圧変化も表示できません。

以下は、GNSS実測で紹介した、御嶽山の高度プロフィールです。

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645と935はほぼ同じ、Epson は 山頂付近で+40mの差となっていますが、今回のピークである 摩利支天山は 2,950mのため、Epsonの方が、より正確な値を示していると言えそうです。


センサーデータの欠落は起こるのか?

海外フォーラムでは、音楽を聞いてるとき、稀にセンサーのデータが欠落することがある、との報告がありました。

確認するために、Rd-Pod、温度センサーを接続してテストしていますが、今のところデータに異常は見られません

考えられるのは、処理が重くて追いつかなないケースでしょう。例えば、外部センサーを接続し、IQアプリを起動させ、GPS電波が弱いところ、といった悪条件が重なった場合が考えられます(このような悪条件のとき、姉妹機の935でも稀に欠落することがありました)。

ですので、GPSログやデータが重要になるケースでは、音楽を再生しないという選択肢もあります。


また、時計をザックの上に装着したり、肩ベルトにつけたりした場合、フットポッド(Stryd含む)からの電波が遮られ、欠落が起こるケースも報告されています。


音楽が途切れるときは?

再生中に、音楽が途切れるケースがしばしば報告されます。

これは、時計を装着している腕と、イヤホンのアンテナとの位置関係によることがあります。

もし、イヤホンのコントロールユニットが右側にくるようなら、時計を右腕にしてみてください。

電線でつながってないタイプのイヤホンでも、親機と子機になっていて、左右差がある場合があります(Apple AirPodsのように、片側だけで使えるものもあります)。


ブログ中でテストした、Bose QC30、Apple AirPods は、左右差がないため、途切れないのかもしれません。


バイクやトライアスロンに向いているか?

スイム・バイクへのサポートが弱いです。

具体的には、以下の機能を持ちません


  • バイクパワーメーターに非対応

  • オープンウォーター & HRM-Swim(水泳用心拍ベルト)に非対応

  • マルチスポーツモードがない

  • サイコンのトレーニング負荷はステータスに反映されない


もちろん、プール水泳、バイクのアクティビティは記録できるのですが、ひとかたまりのアクティビティとして保存ができません。


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精度は劣りませんが、どちらかというと、ファンラン向けのモデルだと感じます。


ランニングパワー計測への対応は

先日のアップデートで、ランニングパワー計測が可能になりました

別売りの Rd-Pod または HRM4-RUN が必要です。


ワークアウトの音声ガイダンスはできる?

音楽を聞きながら、ワークアウト機能で練習していたときです。

「ラップ 2、 4分」

という感じで時計がしゃべりました。

どうやら、簡単な音声は喋れるようです。

割り込んでいる間、音楽は一時停止になります。


速さはどれぐらいか~ベンチマーク比較~

IQアプリストアにある、CIQ Benchmark、Tree Benchmark でテストしました。

ForeAthlete 645 music の ベンチマーク値

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ForeAthlete 935 の ベンチマーク値

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どちらも、実用上はまったく問題のない速度ですが、数値演算は645が早め、描画を伴う演算は935のほうが早めで、操作時の感覚とだいたい一致しています。

ただし、935 は カスタマイズやCIQアプリ、多くのセンサーが接続されている条件です。


GPS以外のGNSSへの対応は

デフォルトである米国のGPSのほか、日本のみちびきによるGPS補完信号の受信、ロシアのGLONASSに対応しています。

なお、海外モデルでは、ソフトアップデートにより、欧州のGALIREOにも対応したようです。

日本モデルも、アップデートにより対応されるかもしれません。


まとめ

発売直後には、いろいろ不具合がありそうなものですが、いまのところ、トラブルなく使えています。

ジョギング~ファンラン~フルマラソンぐらいまでなら、この一台で十分に対応できます。


現在、FA935の実売が5万前半定価8,400円の RD-PODも付属するので、バッテリーが重要なトレイルやウルトラランナー、トライアスリートには、FA935

ジョギングなど日常アクティビティ重視なら、FA645 MUSIC

と、お勧めします




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