「最近、CBDって よく耳にするけど、何だろう・・・?」って方のために、CBDの基本的な知識から、製品の手に入れ方までを紹介する記事です。
これを読めば、基本的な知識が分かるだけでなく、どんなタイプが自分に向いてそうとか、安全性に対する不安などの疑問が解消するはず。
すでに知ってたり、使ってたりする人には物足りないかもしれませんが、試してみたい人の参考になればと思います。
CBDはカンナビノイドの主要成分のひとつ
CBDは、植物性カンナビノイドと呼ばれる成分のひとつです。
もっと大きくみれば、植物に含まれる化学物質(ファイトケミカル)で、ポリフェノールとか、カテキンなどと並んで、健康のために摂取しておきたい成分とされています。
体を整える働きがあり、毒性はカフェインよりも低いため、健康食品のあらたな成分としても注目されつつあります。
どんな植物に含まれているの?
CBDやカンナビノイドは、大麻草(Cannabis)に含まれています。
え?大麻が原料?大丈夫なの?? って思いますが、国内の商品に違法性はありません。
理由は、大麻取締法で規制されていない茎や種を原料とするためで、さらに麻薬取締法にあるTHCという成分は除去しているためです。
例えば、エリクシノールというメーカーの商品は、新宿の伊勢丹とか、なんばのマルイ、名古屋の高島屋でも売られているぐらいです(セレブ価格ですが・・・)。
大麻草に含まれる有効成分が、「植物性カンナビノイド」というわけです。
カンナビノイドの働き
カンナビノイドは、身体の機能を調えたり、神経を保護したり、抗酸化作用を示すため、医薬品にとどまらず、化粧品への応用など、幅広い分野で期待されている成分。
もともと、体内にもある物質で(内因性カンナビノイド)、その作用点は、CB受容体として知られています。
これらは認知力や記憶、免疫やストレス、炎症や痛みなど、さまざまな恒常性維持に関わっていることが分かってきました(Endocannabinoid system - Wikipedia)。
たとえば、『ランナーズ・ハイ』とよばれる、疲れ切ってるはずなのに元気を取り戻す現象は、内因性カンナビノイドが大きく貢献しています。
ただ、体内にある量は限られているので、しばらくすると疲れが戻ってきてしまうのですが・・・。
また、慢性的に疲労困憊のオーバートレーニングが続いたり、社会生活上の高いストレスにさらされ続けたり、加齢の積み重ねることによっても、体内のカンナビノイドは不足しやすくなることが分かってきています(カンナビノイド欠乏症)。
そこで、疲れが抜けにくい・眠りが浅い・ケガや肌荒れの回復が遅い・イライラしたりやる気がでない、といったカンナビノイド欠乏症が表れたときに、植物性カンナビノイドで補充しよう、というのが、CBD系サプリメントの考え方です。
CBDの安全性や依存性は?
やはり大麻と聞くと、依存性が心配になります。
これについては、2017年に、WHOから「CBDに依存性はない」「体内で依存性物質に変わる恐れもない」ことが報告されています。
また、安全性も高く、CBDの毒性は、劇薬に分類されるカフェインより低いものです。
(詳しく知りたい方は 日本臨床カンナビノイド学会 の 和訳を御覧ください → こちら)
あと製法上の問題として、種や茎から濃縮してつくるため、残留農薬や重金属が濃縮される恐れがあります。
ですが、例えばPharmaHemp社の製品は、オーガニックの麻から、超臨界CO2抽出で抽出しているため、有害物質の除去は、かなり高い水準で行われています。
これについては日本臨床カンナビノイド学会からガイドラインが出ていて、認証システムもスタートしています。
国内で販売されている製品のほとんどは、この認証をうけて、通関していると思われます。
CBDやカンナビノイドについては、初めて聞くような専門用語も多く、ここでは網羅しきれませんので、臨床カンナビノイド学会の解説、およびその著作によくまとまっていますので、興味のある方はぜひ御覧ください。
CBDサプリメントの実際
ここでは、CBDと周辺のサプリを取り上げます(除去されているTHCについては深く触れません)。
どんな用途に向いてる?実際に使ってみた感想
CBDやカンナビノイド系は、ざっくりいうと身体を整える働きがあるため、医療用途からサプリメントまで、応用範囲がとても広いものです。
医療用の期待だけでも、100疾患にのぼると言われます(→臨床カンナビノイド学会のリンク)
じぶんの体調にどのような効果があるのか、実際にフルスペクトラム系CBDを使った感想をあげてみます。
メインで使ったのは、効果とコスパのバランスに優れた、ファーマヘンプ社の Premium Black 5% というリキッドで、吸入して使うタイプ。
いつも時間に追われた生活をしているのですが、すぐに感じられたのは、追い立てられるような焦りが減ったこと。
イライラして空回りしやすい性格が、いったん落ち着いて考えられるようになりました。
これは、吸入タイプ(Vape)だと即効性が感じられます。
睡眠は深くしっかり。コントラストはっきり。
疲れすぎると、かえって眠りが浅くなる経験があると思います。
就寝前に使ったところ、その日から熟睡できるようになったのは驚きました。
夜中に何度も目が覚めて、イライラしていたのですが。
どこまで正確かは分かりませんが、睡眠アプリの結果を紹介しときます。
また、目覚めもすっきりで、寝起きのコントラストがはっきりする。
これ、たまたまじゃないんです。
1週間の継続で、睡眠負債が解消したためか、二度寝や日中の眠さを感じることが激減しました。
睡眠は疲労を回復させる手段。たとえ12時間ネタとしても、前日までの疲労が抜けてなければ十分な睡眠とはいえません。
慢性的に睡眠不足のかたは、1週間つづけてみてほしいです。
レースや高強度トレーニングからの回復にも有効
高強度のトレーニングを入れても、筋肉痛や疲労感のダメージが残りにくい。
睡眠がしっかり取れることも好影響。
また、CBDには抗炎症作用があるため、関節の痛みや筋肉の炎症が起きにくく、練習量を増やしているにもかかわらず故障が起きていない。
このあたりは、アスリートの競技後や、格闘技の試合後に使われる、って理由がよく感じられます。
肌の調子がよくなる
意外だったのは、肌の調子がよくなったこと。
冬になると唇が割れたり、頭皮の乾燥でフケが出やすい体質なのですが、解消しています。
傷の回復も早い印象を受けます。
Vape(吸入)なのでコスメ領域は期待してなかったのですが、Vapeでもお肌のトラブルに効果ありです。
ストレッチや温泉の効果が分かりやすい
一服した直後は、身体の感覚を意識化しやすくなります。
ストレッチをしてみてください。立った状態で伸びをしたまま、左右に倒してみると、左右差があるとか、どこが弱点なのかはっきり分かります。
また、覚えていないような古い傷が、動きを制約しているのに気づいたりしました。
温泉や岩盤浴とも効果的。こりすぎて萎縮してしまった古い疲れにも、じんわりと熱が通っていくのが感じられるのは、じつに心地よい体験です。
あげるとキリがないのですが、簡単にいうと『身体を整える』働きが高められている、ってこういうことか、と感じます。
ひとによって不調のある場所やストレスの量、その表れ方は違うので、私とおなじ体験にはなりませんが、参考になるでしょう。
不調が全く無い人は効果を感じられないかもしれませんが、睡眠不足の人は眠く感じられ、慢性のひどい肩こりがある人は急に肩がだるくなったように感じられます。
抱えてる不調はひとそれぞれ。
足りなかったカンナビノイドが満たされることによって、疲労に鈍くなった身体に不調を知覚させることで、回復力のトリガーとなるように思われます。
回復がすすむにつれて、眠さやだるさは取れていくので、まずは1週間、1ヶ月ぐらいは続けてみてほしいです。
CBD単一系?フルスペクトラム系?
CBD系のサプリメントには、CBDだけを含む『CBD単一系』と、CBDに加えてファイトケミカル全体(THCを除く)を含む『フルスペクトラム系』に大別されます。
フルスペクトラム系 is 何? って思いますが、麻には他にも、様々なカンナビノイド、フラボノイド、ポリフェノール類と、500種類を超える植物性化学物質(ファイトケミカル)が含まれています。
『いろんな種類の野菜を食べよう』と同じく、相乗効果を期待して、幅広くファイトケミカルを取ろう、というのがフルスペクトラム系の狙い(側近効果;Entourage effect - Wikipedia)。
なので単一系は気軽に整える目的で、フルスペクトラム系はしっかりと補充したい時で、使い分けが吉です。
どうやって摂取する?剤形別の分類
つぎに、供給形態です。
食べる、吸う、塗る、というのが一般的。
CBD製品の価格は、含まれるCBD量に価格が比例します。
また、摂取方法によっても違いがあり、塗る < 食べる < 吸う の順で、利用効率が高まります。
化粧品タイプやクリームは、塗った場所の周辺に効果があります。 作用としては弱めでコスパも悪いため、内服や吸入に加えて使ったほうがいいです。
『オイル』とよばれるものは、オリーブ油やMCTオイルに溶かしたもので、直接のんだり、ドレッシングに添加したりと応用範囲が広め。
ただし、味は苦く、青くさい風味があるので、好き嫌いがでるでしょう。ビールに使うホップをイメージすると同じ苦味です(ホップと大麻は近縁種です)。 CBD濃度が高くなるほど、喉にしみるような刺激が強まります。
即効性は感じにくいのですが、効果が安定してるので、慢性疾患で悩んでいる方に人気があります。
内服では、CBD 10mg 相当が目安で、心地よい量まで増やしていきます。
さいきん耳にする『CBDリキッド』というのは、プロピレングリコールやグリセリンといった、人体に害のないアルコールの一種に溶かしたもので、Vape と呼ばれる、加熱式の気化器にいれて使うタイプ。仕組みは加熱式タバコの装置と同じで、心地よいところまで、吸入(パフ)を繰り返します。
まぁ、見た目がアウトなんですが、体内への吸収率がもっとも高く、即効性が感じられ、コスパにも優れるため、継続したい層には人気が高い。
おいしいフレーバー付も豊富なため、たばこから乗り換える人も多い、と聞きます。
体験ブログも増えてきており、深刻な悩みで使う人が多いオイル製品に比べると、わりとカジュアルに使ってる人が多いのも特徴的。
リキッドでは、2%~10%の濃度があり、ワックスでは50~60%、結晶になると90~99%のものがあり、自分にあった濃度のものがコスパ高いです。
個人的には、フルスペクトラム製品で5%濃度のものが分かりやすく、入門用としても最適だと思います。
注意点や気をつけたいこと ~ 購入は正規代理店で!
CBDやカンナビノイド製品は現在、そのすべてが輸入です。
どうしてもコストが高いため、個人輸入に挑戦したくなるかもしれませんが、『花や葉』が含まれているとアウトです。
税関で没収されるならまだしも、面倒なことになりかねません。トラブルの事例も、しばしば耳にします。
国内正規代理店では、茎と種から作られている『日本向け特別仕様』という合法性に、コストを掛けています。
商品パッケージが同じに見えても、かならず正規代理店であることを確認の上で、お買い求めくださるようお願いします。
為替の変動、送料、関税を考えると、値段はほとんど変わりません。
アスリートについて
2018年のWADA規制対象リストから、CBDは除外されました。
また、大麻草をふくむカンナビノイド全体も、「競技会時に禁止される薬物」に分類されているため、試合の直前につかったりしない限り、検出されないような基準値に設定されています。
ただ、それぞれの国の法律や、WADAより厳しい競技団体もあるため、注意が必要です。
海外経験のあるアスリートやコーチだと、マリファナに抵抗感がないかも知れませんが、日本では大麻草およびTHCが含まれるリキッドは国内法に違反します。
大麻輸入で米国人コーチ逮捕=Bリーグ三遠、契約解除-バスケットボール
このような事件が起こらぬよう、CBD&フルスペクトラム製品なら日本国内で問題なく手に入る、ということは、もっと知られて欲しいですね。
どこで手に入るのか?
大手のデパートでも取り扱うテナントも出てきてますが、かなり割高な部類。
ネットショップでは、楽天・ヤフーショッピングに取り扱いがありますが、通販だけに、初心者には敷居が高め。
購入は正規販売店で!
なので、初めてで試してみたい、って方には、VapeMania さんの、初心者でもすぐに始められるスターターキットがおすすめです。
個人的に VapeManiaさんを推す理由として、認証を通った信頼できる商品を取り扱っていること、Vape(電子タバコ)に詳しいこと、オイルや医療グレードのペーストも取り扱ってることをあげます。
そして、通販サイトが多い中で、実店舗があるのは魅力です。実物を見られるだけでなく、いろんなフレーバーの味見をさせてくれ、好みの商品探しのお手伝いをしてくれます。
ぼくも上野のお店に行ったことありますが、なんか小一時間、長居しちゃって、いろんなお話を聞かせてもらいました。
アスリートの来店も増えてるらしく、英語もOKではないかと思います(たぶん)。訪日のお客さんで、カンナビノイドを必要とする方があったら、教えてあげてください。
まとめ
さいきん耳にするようになったCBDやカンナビノイドには、身体を整える働きがあり、依存性の心配がなく高い安全性をもつ。
継続に重要となるコスパは、現時点では電子たばこスタイル(Vape)がお得。
国内で売られてる製品からは違法性が除去されているが、その分、お値段が高め。
規制が緩和されたWADAや北米を中心に、マリファナを疲労回復に用いるアスリートが増えているが、日本では未だ法的リスクを伴う。
東京五輪がせまる中、アスリートやコーチ、訪日客には、法的リスクを伴わずに、CBDやフルスペクトラム系を手に入れられることが、もっと知られてほしい。
個人輸入にはリスクが伴うため、かならず正規代理店であることを確認して購入したい。
東京・上野にある VapeMania というお店は正規代理店であり、安心してCBD製品やデバイスを手に入れることができます。
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