メチロンのトレラン日記

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ITRAのカテゴリー変更で影響を受けるポイントレースとは

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D/Cさんのニュースで、ITRAのコースカテゴリーが刷新され、同時にエンデュランスポイント基準がしょっぱくなる、という記事がありました。

当然、エントリーにITRAポイントを使うUTMFやUTMBでは、一般ランナーも影響を受けることになります。

ここでは、2017年に開催されたレースを基準に、今後どのような影響がでるのかを調べてみました。

気になるD/Cさんの記事です。

dogsorcaravan.com

同内容がITRAからも公式発表されています。

Km-Effortの基準値が変更となる

要約すると、

  • 成績の算出基準となるカテゴリーをITRA Endurance Point の 7 段階に揃える

  • Endurance Point を トップランナーの完走タイムを元に整理しなおした

ということです。

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ぼくら一般ランナーは成績を気にする必要はないのですが、エンデュランスポイントの変更は、UTMFやMBを目指している人にはいずれ影響でてきそうな話です。


エンデュランスポイントは、Km-effortで区分され、Km-effortについては、

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で計算されます。ご存じの方も多いのではないでしょうか。


今回、いちばん影響が大きいのは4ポイントだったレースです。


3ポイントレースの幅が拡大し4ポイントの幅が縮小したため、4ポイントから3ポイントに移るレースが多い印象です。

国内

具体的にみてみましょう。

以下の図は、2017年に行われた代表的なレースを、距離と完走可能値(Cortation)で表したものです。


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このように、4ポイントのレースが多めだったのが、


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3ポイントに振り分けられ、見た目のバランスがよくなりました。

今回の変更は、このような偏りを修正する働きがありそうです。


6ポイントだったレース

細かく見ていくと、2017年には6ポイントとなるレースは、5つありました。

彩の国100マイル、おんたけ100マイル、信越100マイル*、上州武尊120K、KOUMI100です。 (*信越は短縮されたため、短縮後は5ポイントとなっています)

新基準ですと、Km-effort (Keと略) が210以上で6ポイントとなるため、

彩の国100マイル(Ke:263) 、信越100マイル(Ke:225)、KOUMI100(Ke:252)は、今のままで6ポイントを維持

一方、おんたけマイル(Ke:208)と、上州120K(Ke:199)は、コース維持なら5ポイントに低下となります。

おんたけは、あと2Km長くなれば6ポイントなので惜しいですね。

ちなみにUTMF2015のコースは6ポイント維持です。

5ポイントだったレース

同様に、5ポイントレースも5つあり、 Aso Round Trail、彩の国100km,ITAMURO100、信越110K*、FunTrail100K*が対象でしたが、短縮・中止となった大会*もあります。

こちらは通常開催できた場合で計算すると、

Aso Round(Ke:155)、彩の国100km(Ke:174)、ITAMURO100(Ke:157)、信越110K(Ke:157)、FunTrail100K(Ke:166)と、すべて5ポイントを維持してます。

ただ、新基準の5は、Ke>=155 なので、阿蘇、板室、信越はギリギリ感ありますね。

4ポイントだったレース

4ポイントレースは多く、20レース近くありました。

しかし、前述のように、4ポイントレースの範囲が縮小したので、維持できるレースを数えたほうが早い状況です。

ざっと見た感じ、Ke>115 を維持されたのは、

  • 剣山スーパー林道80K(Ke:122)
  • 美ヶ原80K(Ke:119)
  • おんたけ100K(Ke:119)
  • 山中温泉74K(Ke:117)

の4レースのみ。

大半はランクが下がり、ハセツネ(Ke:107)やITJ(Ke:104)も、3ポイントに減少となりました。

ちなみにSTY2015のコースもKe=118となり、4ポイントを維持しています。

海外

日本でも話題になるレースをいくつか見てみました。

特に、フランス方式を導入することで、急速に充実を深めている、香港・中国は要チェックです。

海外旅行を兼ねて、渡航する日本人も増えてきており、滞在時間や費用の点でも、国内ビッグレースとの価格差が薄くなりつつあるのも魅力です。

香港

渡航距離が短いため、日本から人気のあるエリアです。

フィニッシャーポイント(Cotation値)が低い、つまり難易度の低いレースが多いのが魅力です。


5ポイント付近を拡大して、国内レースと比較してみると、


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走りやすさで人気がたかい、Ontake100よりも、完走しやすい大会が多いことがわかります。


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ただし、現状のコースのままだと、ビブラム香港100Kは4ポイントになりそうです。

香港は大会が多いので、ITRAのページでチェックしてみてください。フィルターの絞込を使うと便利です。

中国本土

中国本土は、100K超のウルトラが増えてきて、風景の雄大さでも人気が高まりつつあります。 f:id:live-simply:20180216200807p:plain

UTMS(四姑娘山)が、4ポイントに低下。四川省・チベット高原の近くで行われ、標高4,000mを超えるエリアにコースがあるという、とても厳しい大会です。いちど行ってみたい大会のひとつです。

大連100Kや、海岸線が美しいと言われる深圳100マイルも気になるところです。

フランス

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UTMBでは、TDSとOCCがそれぞれ1グレード下がるようです。

米国

米国の大会では、ウエスタンステイツは6ポイントを維持。 f:id:live-simply:20180216201909p:plain

北米は、あまりITRA化に熱心ではないように思います。

まとめ:今後の影響は

今回の改定は、2019年に開催されるレースから適用となります。

そのため、過去に行われたレースのポイントが変わることはありませんし、今年2018年に開催されるレースも今まで通りの計算でポイント付与されます。

ただ、2020年以降のUTMF や UTMBを 考えている場合は、意識しておく必要がありそうです。

特にUTMFに関しては、2020年大会まで3レース以内で12ポイント以上と告知されてるので、4ポイントレースの減少は影響があるかもしれません。

なお、成績指数については、2018年3月から新区分に置き換わります。

UTMF資格リストをカウントしましたが、見落としや間違いがありましたらご指摘ただけるとありがとうございます。




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