今年も、おんたけ(ontake100)に行ってきました。 参加したい方も多い大会なので、いちどは見送りましたが、100キロの部に追加募集がでたため、エントリーさせてもらった次第です。
今回は、来月にUTMBが迫っているため、タイムを狙うことよりも、制限時間を目いっぱい使って、行動しつづける練習を兼ねました。
また、完走したい方のアシストと、GPSウォッチ3機種でのデータ取り、歩行能力の強化、装備や補給のテストを行いました。
完走のアシスト
すべての関門を10分前に通過。10分前を意識したのは、エイドでの滞在時間を考慮してのことです。 ぎりぎりでエイドに滞在すると、その分だけ次の関門が厳しくなってしまいます。
第二関門を過ぎ、後半になると、ダム湖の反対側に通ってきた道が見えるのですが、後片付けの軽トラックが走ってくるのが見え隠れしてきました。
終盤は最後尾となり、後ろから軽トラックに監視されていましたが、プレッシャーを与えないよう?近づきすぎない配慮が憎らしいです。
ゴールは、制限時間30分前の19時半。残念ながら?最終ランナーではありませんでした。
GPSウォッチのデータ測定
Suunto Spartan Ultra、Garmin ForeAthlete935、Epson SF-850で、ルートの測定を行いました。
すべての機種で、電池は最後まで持ちました。
距離/獲得高度 | 電池消費率 19時間半あたり |
|
---|---|---|
Suunto
Spartan Ultra (Good・省電力) |
99.94km/+1,050m (高度計の設定ミス) |
71%減 |
Garmin
ForeAthlete935 (Normal/心拍ON) |
101.17km/+2,430m | 86%減 |
Epson
SF-850 (心拍OFF) |
97.18km/+4,399m | 70%減 |
注目のEpson・SF-850は、気圧高度計を持たないにも関わらず、トレイルで大健闘の結果となりました。
歩行能力の強化練習
歩荷トレーニングの重要性
これは、横山峰弘さんのUTMB2012年のレース展開をみて、強化すべきポイントの考え方が変わりました。 完走するだけなら、トップスピードを強化することよりも、歩き続けられる能力のほうが大切だと感じています。
今回は、ザックの重量を約3.5kgとし、低強度・ノーダメージで完走することを目標にしました。
それにしても、12時間台で走ることと、制限時間いっぱいまで使って歩き切るのでは、疲れのタイプがまるで違います。 時間で加算されるタイプの疲労に関しては、マイルにちかいと感じました。
筋骨格系のダメージや、翌日の疲労感はとりあえず出ないで済んでいます。歩きが中心だったため、ブヨに噛まれまくったのは想定外でしたが。
食料
今回は、エイドの食料を頼ってみました。
今年は夜間も暑く、すこし走っただけで熱中症気味になり、気持ち悪くなって食欲が低下しました。
ジェルすらも食べたくなかったのですが、不思議なことに第一関門のおにぎりは2つも食べることができました。
その後も、吐き戻すことはなく、かえって胃腸が落ち着いたので、「ジェルすらも受け付けない」と思っても、固形物を試す価値はあると思いました。
胃腸トラブルについては、トレーニングを積み重ねることで軽減することができるようです。
水の補給
コース上で吐いている方を、何人もみかけました。
吐き気の原因はいくつもあって区別がつきにくいのですが、胃腸そのもののトラブルというよりも、熱中症でやられているように感じました。
熱中症になってくると判断力が低下するため、気持ち悪さの原因が熱中症にあると思い至らないときがあります。
すぐにでも深部体温を下げたい場合には、冷たい水を飲むメリットが上回るため、天然エイドをみつけるたびに、冷たい水に交換するようにしました。
ぬるくなってきた水を飲んでいると、ふたたび気持ち悪くなってきたからです。
まとめ
どうしてもタイムに目が行きがちですが、14時間切りを達成することと、関門ギリギリで通過するのは、まったく別の競技でした。
「完走した人はみんな勝者」という言葉の意味がすこしだけわかった気がします。
それにしても、ゴール間際のマイラーさんたちが、新コースのことを、「ヤベェッすよ」「3ループの方がいい」「もういい」「当分でたくない」って口々に言うもんだから、どんなコースなのか、とても興味が湧いています。
応援してくださった皆さん、ほんとうにありがとうございました!
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