発売されて以降、国内での購入レポートをあまり見かけないので、人柱になってみた。
度重なるアップデートにより、安定性が向上し、機能も充実してきた。
また、バッテリーの保ちもかなり改善されている。
2017年6月のアップデート要点
Don't Disturb(おやすみ)モードの追加
時刻表示画面から簡単にDNDに入れるようになりました。マナーモードの感覚です。
画面の表示が消え、Bluetoothからの通知サウンドやバイブも一時的にOFFされます。
いずれかのボタンを押すと、時刻が数秒間、表示されます。
映画館や就寝中など、通知が困るときに便利です。
今までは、スマホ側でBluetoothをOFFにしていましたが、これで楽になりました。
トレーニングデータの同期
過去30日分のデータがMovescountと同期されるようになりました。
複数台を使い分けしている場合でも、データが共有できるようになったのはありがたいことです。
その他
- トレーニング計画の同期と表示
- トライアスロンモードがカスタマイズできるように
- ファインドバック(スタート地点に戻る)ナビゲーションが可能に
2017年3月のアップデート要点
スポーツモード画面のカスタマイズ
Movescount側でスポーツモードのカスタマイズが可能に。
かなり操作が改善されました。
ナビゲーションにルートプロファイル機能が追加
ルートを入れておき、ナビゲーションを開始すると、高度プロファイルが表示できるようになりました。
また、ナビゲーションの応答速度がかなり改善されています。
省電力メニューの追加
movescountのスポーツモードの編集で設定可能。
また、スポーツ中にオプションメニューからも変更可能となる。
白黒化が可能に
バッテリー消費が多少軽減されるようになった。
エクササイズ中の表示をOFFに
さらに、10秒後に表示OFFを選ぶことにより、かなりバッテリ消費が軽減されるように。
いずれかのボタンを押すと、再表示される。
バッテリ消費は
アンビット3とバッテリ消費の比較をしてみました。
PODのキャリブレーション機能が追加
FootPod、PowerPodのキャリブレーションに対応。
FootPodはGPSオートキャリブレーションに対応した。
以前は、FootPodに大きな誤差があったため、要望を出していて対応していただいたケース。
インターバルトレーニングのサポート
安定性の向上
全体的に速度が向上し、画面の遷移のもたつきを感じなくなった。
また、突然動作が重くなったり、フリーズすることがなくなった。
Suunto Spartan Ultra のレビュー
今回購入したのは、Spartan Ultra チタンモデル。
Ultraでは最軽量のモデルである。
外観は「Apple Watch を意識した Ambit 」という第一印象。
2017年4月現在、一部の機能を除き、ほぼ Ambit 3 と同等レベルまでアップデートされた。
Ambit 3 との比較を通して、その特徴を紹介したい。
Ambit Sereies との 比較
左:Ambit 3 Peak sapphire 右: Spartan Ultra
外観
カラーによってはスーツにも合わせやすく、日常的に使用できそうである。ライフロガーとしては普段から身につけられることがなによりも重要なので、この点は高く評価できる。
外周はスリムになり、液晶はカラー化と大型化、高精細化している。
Ambit series では下部に突き出していたアンテナ部は小型化され、おそらくSUUNTOロゴの下あたりに内蔵されているとみえる。
画面(フェイス)は、Apple Watch のように 何種類か選べる。
操作時はバックライト点灯し、1分後に消灯され、さらに時間が経つとフェイス更新間隔が延び(秒針が表示されなくなり)、静止した状態で放置すると画面表示が消える(この点はAmbit 3 でも同じ)。
軽量化
チタンモデルは73gとなり、ambit 3 peak に比べて、20gほどの軽量化。 装着したとき、まるでプラスチックで出来ているかのような軽さ。 もともと、Ambit 3 が スマートウォッチの中ではかなり重い部類であることを考えると、大きな進化と感じられる。
画面と操作系の変化
液晶のカラー化、高精細化
1画面あたりの表示数が大幅に増えた。
最大で7フィールドを表示することができるようになった。
バックライト非点灯でも、通常の明るさであれば視認には問題がないのはよい。
タッチパネル化
メニューの遷移が、スワイプ、タッチで行える。反面、指紋が目立つのは難点。
画面はサファイアクリスタルであるため、さほど神経質にならなくてよい。
5ボタン から 3ボタンへ
左サイドの2ボタンが廃止。
左上のLAPボタンはロックボタン(右下)に統合。
左下の3段目チェンジボタンは廃止。
画質の向上と、タッチパネル化により不要になったと考えられる。右3ボタンはAmbitを踏襲 スポーツモードでのボタン操作がAmbitから変更された。 右上ボタン:短押しでポーズメニュー、そこから終了または再開を選ぶ。長押しはマルチスポーツチェンジ(Ambitでは終了)。
右下ボタン:短押しで手動LAP。長押しで操作系ロック(Ambitと同じ)。
充電コネクタの変更
従来モデルとの互換性はない。 マグネット接着式に変更となり、今までのクリップタイプで気になっていた接触不良によるトラブルもなくなった。
GPS性能はかなり高い
肝心のGPS性能。チップは SiRV Star 5 とのことで、ambit 3 peak と同じ。表記上は GLONASS対応となっている。
さっそくテストしてみた。
上空のひらけた、池の外周にて 10kmをビルドアップ走。
🏃から時計回りにスタートしたのち、途中でターンし反時計回りに走り、🏁 が終了地点。
左腕:Spartan Ultra(赤線)、右腕:Ambit 3 Peak(緑線)
ともに、GPS設定は Best で、SGEEは 同時に更新済み。
ゴール地点での表示距離はどちらも10.00kmで、停止後の表示のズレ(腕振りやストップ操作のラグ)も 20m以内の差にとどまった。
Google Map をみてお気づきだろうか。 反時計回りのとき、池側(内側)に赤線がきている。
つまり、右腕と左腕が区別可能という精度の高さがあるということに、かなり驚いている。
なお、Ambit 3 では ペースの分解能は 6'05/km のように 5秒きざみだったものが、Spartan Ultra では 1秒刻みに変更されている。
その他
PCアプリ moveslink から Suunto Link へ
Pods類 Bluetooth 機器は Ambit 3 同様に 使用可能。Stryd にも対応。
スマホからの通知を表示
Ambitより多くの情報量。各言語対応。スワイプでスクロール可能に。
- バイブレータ通知
音と独立して設定可能。ただ弱いので気づかないことも。
良いところ
- 高級感
- 見やすいカラー液晶
- 高精細化により、1画面で表示できる項目が7フィールドに拡大
- ambit 3 peak 並のGPS性能を維持
- トライアスロン等のマルチスポーツ時のモード切替が容易に
悪いところ
- 値段の高さ
- ソフトストラップにホコリが着きやすい
- 高度計のみで気圧表示やStorm Alarmが使えない(2017年4月現在)
- リカバリーテストが使えない(2017年4月現在)
2017年12月の状況
Ultra は ほぼ完成されたレベル
まだ実装されていない機能は残っているものの、前世代のAmbit 3 を選ぶ理由は無くなってきました。
手首心拍 Sports BAROにも妙味
電池容量は半減しますが、日常使用からフルマラソンぐらいまでなら、まったく気にせずに使えます。 もちろんスマートウォッチとしての基本機能は、Ultraと変わらず、手首で心拍計測できるのが魅力です。
小さなアンビットみたい Spartan Trainer
また、Spartan Sports WHR の機能をそのままに、コンパクトに仕上がったトレーナーも価格に妙味があります。
シルバーモデルは、まるでアンビット3そっくりです。
充電ケーブルも、アンビットシリーズのものが使えるんですよ。
AMBIT3 情報
いよいよ、国内の在庫が希少になってきました。
やはりウルトラトレイルともなると、Ambit 3 Peak は 絶大な信頼性を感じます。
お悩みの方は早いほうがよいかと思います。
Ambit 3 不具合が出た時の復旧方法
Ambit 3 の 内蔵メモリであるシリコンディスクは消耗品なので、使用頻度が高ければ劣化します。
兆候として、GPSログが飛んだり、ペア済のはずのPODを健忘したり、突然に Excercise Menu が壊れてたりする異常な動作が現れます。
この場合、強制ファームアップデートを試してください。
PCの Moveslink から 強制的にファームアップデートを選ぶことで、内蔵ディスクがフォーマットされ、再インストールされます。
質問があれば分かる範囲でお応えします。
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