KOUMI100、ぼくも速報を見てましたが、とても盛り上がりましたね。
台風の通過に合わせて変化するコンディションは、必ずしもラン速度が早い人が押し切れるわけでもなく、サーフェスに合わせて歩きへ切り替える対応力や、ピットクルーの経験値も完走に大きく影響しているなど、周回ならではの面白さが際立ちました。
このような総合力が問われるレースは、新しいスタイルとして、今後増えてきそうな予感があります。
ニュース
先週の動き
Garmin 745 に続き、Polar からも新製品発表。
Polar Vantage V2 発表 (10/9)
OSJ KOUMI100マイル 開催 (10/9~11)
Polar Vantage V2発表 (10/9)
Polar から Vantage V の後継機が発表。
プロセッサがGrit Xと同じ CXD5603 に更新され、軽量化と処理速度の向上が図られています。
処理速度Upにより、Hill Splitter, Fuel Resource の機能を追加搭載。また長時間モードは最大100時間まで拡大。
また、ポラールといえば精度の高いテストが特徴。
フィットネステスト(推定Vo2max)、起立試験のほか、レッグリカバリーテストという、「脚の反発の回復」を確認するテストも導入されました。
国内発売後にレビューしたいですね。
今後の動き
(10/14) Apple イベント
(今秋) Gamin 245,745,945,Fenix「陸上トラック補正モード」「デイリーおすすめワークアウト」のアプデ予定
(今秋) apple Mac OS Update Big Sur
Apple 新製品イベント(10/14)
新型iPhoneや、Apple Tag(U1タグ) などが噂されています。
アウトドアで使いやすい、小型軽量のスマホもあると嬉しいですね。
タイムラインでHOTな大会ほか
ぼちぼち大会も再開されていて、個人的にHOTな話題として気にしているのは、以下の大会です。
10/18 (大会)志賀高原エクストリーム
10/17~18 (大会)OMM LITE Hakuba/Otari
出戻り台風、どうなるでしょうか。
ワークアウト
先週のサマリー
テーパリング開始。
- ベース走
- 閾値走 30分 2回
- リングフィット(上半身・体幹・リズム)も縮小
カフェイン抜きも開始。
1日200mgにしても、2日目には鳥肌のある不快な頭痛とだるさがありました。
抜けたあとは、さらに1段と深い眠りフェーズとなり、そうなるとまだ、芯の部分に疲労が残っているのが感じられ、あまりにも眠すぎて、週末は2日、ランニングを休みました(リングフィットも)。
ぼくのように4~500mgのカフェイン常飲者だと、1週間では抜けそうもないです。
コラム・OSJ KOUMI100マイル で感じたこと
台風が接近する中で開催が危ぶまれましたが、予定通りの開催。天候を心配してDNSした方も、ご自身でした判断は素晴らしいものです。
傍観者ではありましたが、個人的に、次の点を気にしていました。
- 1周目を早く入って貯金すべきか・イーブンペースか
- 完走者のうち、1周目の最遅タイムは何時間か
- 最年長の完走者は何歳か
貯金かイーブンか、について
藤岡さんがトップ選手の分析をされています:
トップ10のラップタイム。青字は一周目との比較でどれだけその周回に時間を費やしたか。やはり一周目を3時間台で入ると、後半の代償も大きい。#KOUMI100 pic.twitter.com/2RhWcKAgYb
— 藤岡正純 (@masazooomi) 2020年10月11日
sekitakさんによる完走者全体を見渡した連ツイも参考になります:
数えなおすとトップ100だと39名DNF。トップ200だと91名DNF。2枚目にいくとほとんどDNF。1周目は頑張らないで5:30くらいではいる走力ほしいな・・
— sekitak (@zegi2) 2020年10月12日
そして、nemoさんによる、完走時間帯別の平均タイム。
#KOUMI100 pic.twitter.com/oN3xikhid5
— 𝒏𝒆𝒎𝒐 (@nemotrek) 2020年10月12日
ざっくりとですが、1周目を突っ込みすぎると、トラブル等でのDNF確率が高まり、トップ選手であっても順位を落とす傾向が見られます。
1周目は6時間以内でなければ絶望か?
計測センターで、完走者の「2周めGo時間」でソートしてみました。
記録一覧 | 2020 OSJ KOUMI100 - systemway.jp
すると、11時台(6時間超え)でピットインした人が5名、11時台にピットアウトした方は13名。
最後の方は11時45分に2周めに出て完走してます(そしてこの方は最終ランナーではないのも奥深さを感じます)。
なので、休憩込みで6時間半なら、まだ十分に完走が狙える位置にあると思われます(諦めるには早い)。
完走した最年長ランナーは何歳か
これも興味深く見ていました。
黒田さんという61才の男性が最年長の完走者で、しかもsub 32(31時間43分、総合36位)を達成しています。
しかも、ただのサブ32ではなく、1~2周目よりも3~4周目の方が早いという後半型。
個人記録(表示) | 2020 OSJ KOUMI100 - systemway.jp
1+2周目の平均が6時間4分、3+4周目の平均が5時間54分で、ラスト5周目が6時間11分。 (一番つらい深夜パートの4周目を6時間20分というのも凄い)
さらに、先の sekitakさん調べによると、
驚いた・・ネガティブスプリットが居る! pic.twitter.com/OaRY6geREn
— sekitak (@zegi2) 2020年10月12日
ただ一人のネガティブスプリット達成者ということも判明。
参戦歴からは、ウルトラ〜スーパーウルトラに強い方と分かります。
1周をほぼ6時間でまとめていること、ピットも15~30分しっかり取っており、ウルトラやマラニックの常連さんの持つ安定したペース配分は、年齢差以上に、こうした悪コンディションのトレイルレースでも強みになっていることを感じさせます。
ピットワークについて。
”休み過ぎたら、完走が遠のくんじゃないか” って恐怖もあると思いますが、『しっかり休む』でサブ32を達成したのが、猟師のハダさん。
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先に紹介した61才の黒田さんもそうですが、ハダさんも 20分〜45分の休憩をいれており、「しっかり休んでもサブ32はできる」のお手本となる良ラップ。しかも初100マイルで、見事な作戦と遂行能力を感じさせました(色々やってると20分はあっという間ではありますが)。
1分を焦るあまり、10分にも20分にもその過失が膨れるのがウルトラトレイルの難しいところでしょうか。
まとめると、
①イーブンペースが好ましい、②1周目が6時間を超えても諦めるのは早い、③60代でも完走している方がある、④ピットが20分でもサブ32は可能
あたりが、悪天候コンディションだった 2020 KOUMI100 から感じられました。
またウルトラトレイル、走ってみたくなってきました。
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