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トレイルランにおけるアンチ・ドーピングとITRAの関わりについて

トレイルランの世界も、アンチ・ドーピングの流れになってきました。ドーピングの是非については倫理的な議論であり、このシリーズでは取り上げません。

このエントリでは、いずれ使われるであろう、ITRAの健康管理機能(SHOL)についてご紹介します。

概要

ITRAの健康管理システムの目的は、ランナーの健康情報を登録しておくことにより、レース中の医学リスクの予防や、安全管理に役立てることにあります。

もし、このシステムが運用されれば、各ランナーは、レース毎に健康診断書をとったり、提出したりする必要がなくなります。 一方のレース主催者にとっても、オンラインでチェックが終了するため、誓約書の回収や保管にかかる手間が削減されるでしょう。

また、緊急時に必要となる、血液型やアレルギー歴、持病歴や服用薬が、ゼッケン番号と関連付けされることによって、緊急時の対応が、スムーズになることも期待されます。 これらのことは、過酷な環境で行われ、リソースが不足しがちなトレイルランにおいて、メリットがあると感じられます。

特に、ドーピングに関しては、ITRAが国際アンチ・ドーピング機構の加盟団体になることで、国代表レベルのエリート選手や、国際レベルのレース主催者にとっては、煩雑な手続きが大幅に簡素化されるという、最大のメリットがあります。

SHOL(Sport and Health On-Line)

ITRAの健康管理機能は、すべてのランナー対象とした健康状態と健康診断書(誓約書)に関する機能と、主にエリート選手を対象とした日本アンチ・ドーピング機構でいうところの「ADAMS」の機能の2つを兼ね備えています。

ヘルスページへのログイン

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ヘルスページへのログインは、ITRAの My space内、Health から行えます。 新規の場合には、ページ遷移先である、SHOLにアカウントを開設する必要があります。

ヘルスページの画面

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ログイン後の画面です。メニューに見慣れない項目があると思いますが、半分ぐらいはアンチ・ドーピング関連の項目です。
例えば、Location は位置情報で、検査対象者は、いつもアンチ・ドーピング機構に所在地を知らせておかなければなりません。TUEは治療目的の特例薬物を登録するところです。

アンチ・ドーピングやADAMSって何? という方は、JADAのページを御覧ください。

www.realchampion.jp

一般ランナーに関係すると思われるのは、使用薬物(Medication use)や、持病(Medical care)、健康診断書(Medical certificates) といった項目です。
現在は、UTMBでも、UTMB事務局に健康診断書を送付していますが、いずれ、こちらにアップロードすることになるのではないか、と思われます。

まとめ

今後、国際的なトレイルレースは、このシステムを使うようになっていく可能性があります。
このシステムが利用されれば、レース毎に健康診断書を発行してもらう手間とコストが省けます。

こと、エリートランナーにとっては、ドーピング検査に関わる手間とストレスが軽減される可能性があります。

また、レース主催者にとっても、統一されたプラットフォームにより、業務リソースの削減が期待できると感じます。

このエントリでは、ITRAのSHOLを解説し、そのメリットをご紹介いたしました。




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