当サイトでは、Garmin、Suunto、Epsonの代表的なGPSウォッチをトレイルランナーの視点で比較しています。
このページは、まとめリンク集となり、順に読むことによって、各社の代表的な機種の特性と、性能比較がしやすくなっています。
代表的なGPSウォッチの紹介
Suunto(スント)
スントの現行機種はスパルタンで、ウルトラとスポーツ、トレーナーという3モデル
堅牢な作りのウルトラは長時間対応で、気圧計も持つためトレイルや登山にも対応
スポーツ・トレーナーは日常的な運動に適したモデル
モデルによって表示やメニューが変わることはなく、操作体系は同じ
光学式心拍計を内蔵したリストHRモデルは、心拍ベルト着脱のわずらわしさがありません
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Garmin(ガーミン)
ガーミンは、多様なGPS機器を発売していますが、そのうち、ランニングに特化したモデルは、Fenix と ForeAthlete シリーズの2つです。
Fenixは堅牢なつくりでトレラン向け
ForeAthleteシリーズは小型軽量でランナー向け
こちらも、モデルによって表示やメニューが大きく変わることはなく、操作体系は同じ
Bluetooth LE と ANT+の2規格に対応しているため、バイク系のオプションを流用可能です
そのため、バイク・トライアスロンをやる人に使いやすいです
Epson(エプソン)
エプソンのランニングウォッチは、エントリー系モデルとアスリート系モデルに大別され、そこに山岳モデルが加わっています。
ランニングモデルは走力の向上に主眼がおかれており、山岳モデルはルートナビゲーションや正確な3D距離測定が行えるようになっています。
今回は、レンタルが可能だったランニングモデル・SF-850についてレポートを行いました。
2017年末にも、エプソンからニューモデルが登場しました。旧機種の精度の高さは踏襲されているので、次のエントリで確認いただけたらと思います。
機能の比較
GPSウォッチは、さまざまなセンサーで測定したデータを計算し、表示して、記録する仕組みになっています。
腕に装着できるほどの小ささなので、簡単な機能しか持ち合わせていません。これは、各社に共通する部分です。
そのため、データを細かく確認したり、時計をカスタマイズするためには、パソコンかスマホが必要です。 各社とも、設定用のアプリはWeb上にあるため、インターネットにつながるパソコンが必要となります。
また、アプリもそれぞれ個性があるため、自分にとって必要な機能が提供されているかも、GPSウオッチ選びでは重要になってきます。
計測と表示機能
ランニングにおける、経過時間、走行距離、ペース(速度)を表示し、記録する機能は、その価格帯にかかわらず、現在ではほぼ全てのGPSウオッチが持っており、ほとんど差がない状況です。
そのため、最近の傾向としては、一日中つかい続けられる工夫が凝らされるようになってきました。 たとえば、アップルウォッチのようにスマホと連動したスマートウォッチとしての使い方が加わりました。 それに伴い、一日を通して心拍データを取得できるため、ライフログ機能が充実するようになりました。
スマートウォッチ機能
Suunto、Garminの時計は、スマホの通知センターに届いた情報を、リアルタイムに画面表示することが可能です。 Epsonの現行機種はこの機能を持ちませんが、この秋から登場するニューモデルでは対応してくると思われますので、要チェックです。
ライフログ機能
エプソン、ガーミンの光学式心拍計モデルは、24時間連続測定が可能となっています。
これにより、安静時の最低心拍数、ストレスの状態、疲労の蓄積状態をアドバイスする機能が加わりました。
また、身体の動きを検出することにより、睡眠の良し悪しを判定する機能も持ち合わせています。
スント・スパルタンwristHRにも光学式心拍計が搭載されていますが、いまのところ(2017年7月現在)、アドバイス機能は充実していません。今後の機能拡張が楽しみなところです。
コーチング機能
エプソン、ガーミンの時計には、心拍を利用したトレーニングアドバイザ機能や、モチベーションを維持するための工夫が充実しており、記録の向上を狙いたい初心者〜中級者に向いています。
一方、スントのアプローチは、ユーザ自身によるカスタマイズを重視しています。そのため、すでに余計な機能は必要ではなく、ある程度、自分の練習方法が確立していて、練習計画も自身で立てられる人に向いています。
性能の比較
GPSの性能は各社とも申し分ないレベルで、差がでにくい部分です。 一方で、光学式の心拍計には差があります。
GPSの精度とバッテリー持続を比較
live-simply.hatenadiary.jp live-simply.hatenadiary.jp live-simply.hatenadiary.jp このように、GPSの精度については、ほとんど差がつきません。つまり、GPS精度は、時計えらびの決定打にはなりにくい状況です。 むしろ、対象となるレースを、最後までサポートし続けられるバッテリー残量を持つかどうかの方が大切になります。
現在のところ、ガーミンのウルトラトラックモードは抜群の持続時間となっています。
光学式心拍計の精度を比較
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平均心拍数については、各社とも、ベルト式と変わらない数字を示します。
しかし、インターバルのように、短時間で激しく心拍数が変化するアクティビティでみると、光学式はすこし数字の変化が遅れる特徴がみられました。
エプソン・SF-850は、現在のところインターバルの追従が苦手のようです(近日中に掲載予定)。
まとめ:GPSウォッチの選び方
以上を総合して考えた場合、
ガーミン
充実のコーチング機能があり、多彩なセンサーへの対応があります。 そのため、初心者が購入しても使いこなすことが可能で、また、ANT+センサに対応するため、自転車やトライアスロンも行う人には特におすすめのウォッチです。
スント
機能がシンプルで、堅牢・安定性の高い時計です。そのため、計測と記録さえしてくれればよく、自分にあったカスタマイズが必要で、すでにトレーニングが確立している中級者以上におすすめできます。 とくにリストHRは、起きたらそのまま走りに行ける、めんどくさく無いところが、個人的によく使う理由です。
エプソン
GPSの精度が特に高く、バッテリーの持続もよい国産の時計です。カラー化が進む中での白黒画面へのこだわりは、視認性がよく個人的にはたいへん好感しています。記録向上にむけたコーチング機能も充実しており初心者からお勧めできます。 この秋に発売される新機種は要チェックです。