メチロンのトレラン日記

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【バッテリー持続時間】スパルタン・ウルトラ を アンビット3と比較する

スパルタン ウルトラのバッテリー持続時間について、気になっている方も多いと思います。

そこで、使い込んだアンビット3との比較ではありますが、条件を変えて、測定対決してみました。

比較は以下の2機種

公称スペック

Ambit 3 Peak Spartan Ultra
外観
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購入時期
2014年9月
2016年11月
GPS
記録間隔
Best 1秒
Good 5秒
OK 60秒
Best 1秒
Good 5秒
OK 60秒
バッテリ
持続時間
ベスト条件
GPS:Best

20時間
GPS:Best
省電力なし
18時間
バッテリ
持続時間
セーブ条件
GPS:Good

30時間
GPS:Good
省電力あり
26時間

なお、スパルタン・ウルトラのレビューはこちらにあります。 live-simply.hatenadiary.jp

前提条件

  • Suuntoの時計は、GPSの計測レートをユーザーが設定できる特長があります。

  • ビルの影や山間部など、電波の状況が悪いと、バッテリーの消費は激しくなります。

  • アンビット3は、購入から2年以上が経っているため、バッテリーや半導体が劣化していることを考慮して下さい。

省電力OFFでは互角の結果

ロードのジョギング

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上空の開けた河川敷を、約20kmランニング。 ときどき高架や陸橋の下をくぐったり、高層建築物の横を通るという、GPS電波には有利な条件。

どちらも、GPSの計測間隔をBestの1秒に設定。

そして、満充電とGPSデータのダウンロードを完了したのちに、テスト開始。

2017年5月7日
晴・黄砂・25℃

設定

  • アンビット3ピーク
    GPS感度:Best(1秒間隔)
    心拍センサ:使用なし
    ログ:1秒単位

  • スパルタン ウルトラ
    GPS感度:Best(1秒間隔・ Glonass:OFF)
    ログ:1秒単位
    心拍センサ:使用あり
    省電力:カラー表示しない・スクリーンOFF使用しない

テストの結果

走行時間

2時間23分

走行距離

Ambit 3 :21.04km
Spartan Ultra:21.16km

緑:Ambit 赤:Spartan

バッテリー残量

Ambit 3 : 98% → 82%(-16%)
Spartan Ultra: 98% → 83%(-15%)

評価

ほぼ互角の結果となりました。 2時間半で15%減ということは、どちらも16時間ほど使える計算になります。 電波の状況がよければ、ほぼ公称どおりではないでしょうか。

ハーフはもちろんのこと、上空の開けたロードであれば、フルマラソン〜ウルトラマラソンまで、この設定条件でゴールできると思います。

省電力モードならスパルタンの勝ち

里山のトレイルラン

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名古屋市の郊外にある里山の、猿投山。 全体が森に覆われており、谷筋の登山道や林道は影になりやすい、GPS電波には不利な条件。

どちらもGPS計測間隔を5秒に設定し、スパルタンはスクリーンセーバーをONに。

満充電とGPSデータのダウンロードを完了したのちに、テスト開始。

2017年5月10日
曇・黄砂・17℃

設定

  • アンビット3ピーク
    GPS感度:Good(5秒間隔)
    心拍センサ:使用なし
    ログ:1秒単位

  • スパルタン ウルトラ
    GPS感度:Good( 5秒間隔・Glonass:OFF)
    ログ:1秒単位
    心拍センサ:使用あり
    省電力:カラー表示しない・スクリーンセーバー使用

スパルタンの省電力モードとは

減色処理

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表示カラーを減らすことで節電する機能です。

スクリーンセーバー機能

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操作がないと、10秒後に画面がOFFとなる機能です。
ボタン操作で再表示されます。

テストの結果

走行時間

4時間31分

走行距離

Ambit 3:24.52km
Spartan Ultra:22.32km

スパルタンは妥当なログです。
一方のアンビットは取りこぼしが見られ、距離が長めに表示されました。経年劣化で感度が落ちている可能性が高いと思います。

緑:Ambit 赤:Spartan

バッテリー残量

Ambit 3:100% → 69%(-31%)
Spartan Ultra: 99% → 79% (-20%)

評価

スパルタンの省電力モードは優秀ではないでしょうか。4時間半で20%減ということは、22時間ぐらいは使える計算です。
公称の26時間には見劣りする数字ですが、電波状況が悪い環境であることを考慮すれば、大健闘といえる結果です。

例えば、Ontake100のようなレースであれば、上空も開けているため、この設定条件でゴールまで保つと感じます。
ちなみに、このアンビット3の条件で、昨年のおんたけマイル完走の記録が最後まで記録できています。
おんたけウルトラ100マイル 完走レポート - メチロンの日記

まとめ

同様に、スパルタン・ウルトラの省電力モードについて、上空の開けた東海自然歩道(犬山→定光寺:37km・6時間半)で再テストしたところ、24%減という結果となりました。 これは、約26時間の連続稼動となる計算で、ほぼカタログスペック通りの性能を発揮しています。

つまり、バッテリーの減り方は、GPS電波の受信状況にも大きく影響され、感度・バッテリーの持続に関しては、老朽化したアンビット3よりは優秀ということになります。

これから購入するのであれば、スパルタンをお薦めします。

モデル差について

ウルトラにも様々なモデルがありますが、基本性能は同じです。
大きく分けて、HRベルトの有無、本体の素材で価格が分かれます。

素材に関して、チタンモデルはさらに軽量という差別化がされていますが、ガラスに関しては、全てのモデルがサファイアガラスを使用しており、傷がつきにくい頑丈な作りになっています。

チタン化のメリットが、価格に見合うものかどうか、いちど見ていただけたらと思います。




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