ガーミンから、最高級モデルが発表。
用途に合わせて5つの展開、各分野のモデルを踏襲し、ハードウェアは Fenix 5 Plusがベースとなり、SONY製GNSSを初採用。
北米では発売が開始されていますが、販売チャネルは公式サイト、および高級販売店と、今までの量販路線とは一線を画しています。
5つのモデル展開
ボディはチタン、ガラスはサファイアを採用。
アスリート用、航空用、船舶用、自動車用、冒険家用の5つのモデルを展開。自動車(モータースポーツ)用は新分野。
それぞれ、直近の最新モデルの派生型であり、ユーザーインターフェースの改良がされている。
価格は、最も安価なアスリートモデルで 1,500ドル(約17万)から、航空用モデルの 2,500ドル(約28万)まで。
ハードウェアは ForeAthlete 945 とほぼ同じ。
Sony製GNSS、酸素飽和度の測れる Elevate V3光学式心拍計、心拍計(日本未対応)、Garmin Pay、メモリの大容量化、音楽再生の機能を持つ。
また 日本未対応であるが、LTEチップを内蔵するため、通報機能(スマホのSOS通知機能のようなもの)も併せ持つ。
他のスペックとしては、
スモール・ラージケース(SやX)はなく、46mm のみ
240*240ピクセル
100g弱
GPSモード:約28時間
UltraTrakモード:約48時間
GPS with Music:約9時間
そこに、前モデルの UI が継承され、例えば、アスリート・エクスペディション用なら Fenix 5 Plusを、船舶用は、Quatix 、航空用は D2 を踏襲した、表示・操作体系。
新しい点としては、GNSS は Garmin では初となる、SONY が採用されたのが大きな変化となる。
GNSSチップは 初めて SONY製 を採用
目玉は GNSS(GPS)の更新。Garmin初となる SONYの採用となり、米国GPS、露GLONASS、欧州 Galileo に対応していることから、CXD 5603 ではないかとされる( Garmin MARQ Opinion - The First Fenix 6? Specifications the5krunner)。
バッテリ持続において大きなアドバンテージがあり、Fenix 5 Plus まで使われてきた MediaTek MT3333系に比べ、カタログ上、半分以下の消費電力に。
ただ、Suunto、Polar に引き続き、Garmin も SONY採用となり、精度の上では差が付きにくくなってきたことを示す。
CXD 5603 は、GPS、GLONASS、GALILEO以外に、中国の「北斗」にも対応できるため、各社ともグローバル展開の上で、マルチ対応は重視していそう。
日本での販売は
北米ではすでに発売されており、販売チャネルは公式サイト、および高級時計店での展開。
現時点では、既存の量販店では販売していないようであり、普及機とは差別化し、ガーミンは高級販売店のチャネルを新たに開拓しているように見える。
そのため、修理もガーミン公式だけでなく、高級販売店でのサポートが可能になる様子。
以上の販売チャネルとサポート体制、および酸素飽和度計の医療機器扱い、LTE対応問題などから、日本での発売はすこし敷居が高いかもしれません。
個人的には、この価格帯になるなら、もうちょっと解像度を上げたり、軽量化をがんばってほしいと思うところです。
記念モデルといった位置づけで、同性能の普及機として完成度の高い、ForeAthlete 945のほうが現実味があるかもしれません。
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