メチロンのトレラン日記

データオタクの損か得かで考える雑な薬剤師がトレランするブログ

大切なレースに限って、GPSウォッチが不調になるはなし

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勝負レースのカウントダウンが始まる。

ロングレースに備えて準備万端!


って、あれ・・? GPSサーチから進まないんだけど? センサーが反応してない?ちょっとまっt


3・2・1・・・プワー!📣📣


ってトラブルを避けるためのTIPSです。

スムーズに受信が開始されない


同期してなかったり、長距離を移動したことによって起きやすいトラブルです。

A-GPSを更新しておく

レースの数日前までに1回は、同期しておきましょう。

スマホアプリでも、PC接続でもOK。

通常は練習後の記録を同期するときに、自動でダウンロードされるため、気にすることはありません。

現地での受信がスムーズになり、バッテリ消費も抑えられます。


最近のスマホやGNSS時計は、メーカーが提供する『星座盤』をダウンロードしておくことで、衛星の補足速度や受信精度の向上、バッテリーの省エネを行っています。

約2週間ぐらいの期限なので、レースのときだけGNSSウォッチを使う方は、この同期を忘れずに。

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機種によってはシステム情報でA-GPSの期限が分かるものもある

現地に着いたらGNSSを合わせる

現地に着いたら、レース前”まで”に GNSS アクティビティを1つ記録しておきましょう。

ウォーキングでもいいです。前日受付の会場往復で十分。

レーススタート時は、スムーズに受信できるはずです。


時計は前回の位置を覚えているため、クルマや鉄道、飛行機で長距離を移動したあとは、スタートの確定に時間がかかります。

とくにタイムゾーンが変わる海外レースの場合、時計のタイムゾーンと時刻は合わせたほうが良い。


そのため、現地に着いたあとに、軽いウォーキングやジョギングなどで、テストのアクティビティを記録しておきましょう。

それにより、星座盤の位置が正しくセットされます。

また、気圧高度計の補正もアクティビティ開始時に行われるため、スタート地点に近い高度でアップをやるとベターです(特に Garminの高度ズレ問題)。


「レース直前に電源ON」は避ける

バッテリーをケチる人。 レースの最低でも10分以上前には、電源をONにしておきましょう。


前述に関連ですが、電源をONにしてから、GNSS回路の安定、気圧高度計に補正がかかるのにはかなり時間がかかります。

悪条件が重なると5分では安定せず、スタート直後にペースや距離が異常値になる、ログがZAPされる、高度表示が使い物にならない等が起きます。

バッテリーをケチろうとして失敗するパターンですが、後述の「押し込み充電」の方がより効果的です。


バッテリーを節約するためのテク


最近のは高機能な分だけ電池食いなので、使わない機能はOFFに。

前章で紹介した、GNSSの最適化も省バッテリーに効果があります。



バックライトをOFFに・画面の明るさを最小限に

腕を動かすと、バックライトが点灯する機能。

ヘッドライトがあるならOFFにしても問題ありません。

使う場合でも、明るさを最小に、点灯時間を最短にしておきましょう。

バックライトは電池食いです。


スマホとの通信が電池を減らす

時計とスマホは、常時 Bluetooth通信を行っており、意外と電池の消耗に繋がります。

スマホのBTはOFFにしておくか、ペアリングを一時解除にしておくと良くなります。

一方、心拍ベルトやフットポッドのような外部センサは、ANT+ 、BLE ともに消費電力は少なめ。


使わない機能は切っておく

レース用は、経過タイムや時計・総距離・ペース・(使うなら)心拍数あたりにとどめるのが無難です
(どうせ難しいこと表示しても徹夜レースだと意味が理解できない頭になります)

とくに多機能をもつGarminの場合、レース用のスリムな画面を作っておくのがよいでしょう。

不要なのは、CIQアプリ、構造化ワークアウト、地図・ナビゲーション、アラート、音楽などの画面で、これらがアクティビティに入っていると、電池の消耗が早くなります。


「押し込み充電」しておく

充電が100%になってもすぐに取外さず、そのまま30分ぐらい待つことで、パンパンに充電することができます。

ぼくは遠征用キットに、互換品ケーブルをモバイルバッテリーと共に入れています。

Garmin Suunto Polar


時計の充電ができない

時計の接点を、汗拭きシートや濡れタオルで拭いてみてください。

主にウルトラでの追加充電でよくあるトラブルで、塩分を含む汗により、接点がショートするのが最多の原因。


直前のファームウェアアップデートは慎重に

現地入りしたタイミングで、アップデートが配信されることも。

特に不具合がなければ、レースが終わってから。

失敗すると、センサー類とのペアリングがやり直しになったり、アクティビティ画面が初期化されたりすると、ストレスの元になるだけでなく、PCがないと復旧できないケースもあります。

レース会場付近に良質なネット回線があるとは限らないため、余分なストレスを増やさないためにも、アプデは家に帰ってからが無難。


余裕があれば「初期化」しておく

とくに多機能の Garmin.(Suunto, Polarはほとんど起きない)

大量のアクティビティ、ウェイポイント、画面やデータフィールド、CIQアプリを入れている場合。

ときどき動作がモッサリする、アクティビティ終了時に終わらない、動作がちょっと変なときがある、なら要注意です。

別ページにまとめたのがあるので、思い当たるようなら、レースに行く前までに、思い切ってキレイにしておきましょう。

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まとめ

以上のほとんどは、ぼくの実体験に基づくトラブルです。

レース中のストレスを少しでも減らすため、①余計な機能はOFFにする、②不安定になることは避ける、③現地で予行動作をして確認しておく、とよいと思います!




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