主要なウルトラ系 ウォッチに採用されてきた GNSSチップの系譜です。
各時計メーカー毎に、上から下へと新世代に移り変わっています。
GNSSチップの紹介
SiRF
北米のGNSSモジュールメーカー。モバイルながらも高精度であるため、2000年代に車載やハンディGPSに積極的に採用された。
消費電力は高いものの、Ambit 2や初期の3 に使用された SiRFSTAR4 は非常に精度がよく、走力が高いランナーでは Ambit 3 を好む人もある(バッテリーが切れる前に完走できる)。
CSRを経て現在はQualcommに吸収。そのため、Spartan では、CSR名のチップのモデルがある。
MediaTek
台湾のGNSSモジュールメーカー。家電や周辺機器に組み込むための小型CPU(ARM系)に強い。
MT3000番台がGNSSモジュールを示し、節電にも優れ、Glonass,Galireo にも対応できる 3332/3333 が、ガーミンのウォッチを中心に広く使われてきた。
なお、3339 は、Suunto 唯一の MediaTek採用機種である、Spartan Trainer に用いられている。
Sony
日本のモジュールメーカー。
CXD5602は、最新のGNSSウォッチに各社がそろって採用。
スマホを中心としたモバイル用チップとして開発されてきたため、華為や小米といった中国のスマホメーカーが、時計にも先行して採用している。
様々なセンサーからの情報を元に、ユーザーの動きを推定するセンサー・フュージョンという機能が省電力にも貢献。
ユーザーの転倒や事故を検出する機能がついてる時計は、だいたいこのSONY製チップが採用されていると思ってよい。
節電に優れるが、節電を高めるほど、予測に基づくため精度が下がりやすく、SiRFSTAR4 や MT3333 の高精度にはやや劣る。
そのため、ヘアピンカーブやコーナーの連続する部分を高速で通過すると、インカットをする傾向がみられる。
Suunto
SiRF STAR Ⅳ
Ambit / Ambit 2
Ambit Vertical (2 chip ダイバシティ構成)
SiRF STAR V
Ambit 3
Spartan Ultra / Sport
MediaTek 333X系
Spartan Trainer
SONY CXD 560X系
Suunto 9
Garmin
SiRF STAR Ⅲ
Forerunner 310XT
SiRF STAR Ⅳ
ForeRunner 610
ForeRunner 910XT
MediaTek 333X系
ForeRunner 920XT
Fenix 3
ForeRunner 235
ForeRunner 935
Fenix 5
Sony CXD 560X系
MARQ
ForeRunner 245 / 945
Fenix 6
Polar
SiRFStar Ⅳ
V800
SONY CXD 560X系
Vantage M・V
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